Report – TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days 〜YONMARU〜 [Day 35] @ 東京ガーデンシアター / 2024.04.20

現状「40周年の締め」と言われている(?)アリーナツアー、当方は3公演参戦を予定しております。チケ取る時点で健康管理上のあれこれがどう転ぶか読めんかったんで全通は回避、せめて各会場どんなもんか観ようとした結果、1会場1公演。よって初回の有明も初日だけ観て翌朝離脱。2日めの内容を気にしつつ記録を残しておく。
例によって長文な上、いうまでもなく何もかもがネタバレとなりますので、踏みたくない方はご留意のほど。

もくじ

初利用の会場


最寄り駅が複数ある中、自分はりんかい線・国際展示場から(電車1本の大井町に投宿したので)。駅からのアクセスルート上、サイネージにアー写がちょいちょい映ってた。そりゃみんな撮るわ。

無数にあるし待てばまた出るので場所の取り合いにはならず。
で、客席。フロア表記がちょっとややこしくて、自分がいた「バルコニー1」が2階席のようなもの。うっすら後方だったから上階の屋根が邪魔かと思いきや全然そんなことはなく、多少距離はあるもののほぼ全体が快適に見えた。アリーナや同フロア左右の星空(各位装備のライト)がサビ等で波打つのが見えるのもいい感じ。
開演前の場内 BGM は 80’s 洋楽、a-ha 等の有名どころで固定されてた模様。

本編

開演18:06、終演19:55。2時間切ってます。
まだステージに薄い幕がかかっており、ツアーロゴが投影されてる時点で前方から拍手。ん、もういるの?と思ったら、暗転して逆光ドーンて出た瞬間ど真ん中に御三方のシルエット。なるほど。つまりオープニング映像系はございません。

前半

01. Self Control
以下特に表記なければほぼオリジナルアレンジ。最初からブースに入らず身軽な先生(mind control 装備)。上手側先生、下手側木根さん。

02. Maria Club
イントロ前の盛られた部分だけ新アレンジ。そこはサポートの御二方(北島さん&ベーあん)の見せ所にもなっていた。
曲の由来を踏まえてか、ディスコのようなめちゃ派手ライトが駆け巡る。

03. 1974
UFO の映像が飛び交う中、木根さんのギターから入り、ウツもギターを抱える。アレンジは基本系ながらも4つ打ちの低音が響く。大サビ前にはちょっとだけ間奏を挟みつつ、終盤は先生ブースに3人が集まって。

04. Carry on the memories(仮)
Devo ツアー以降の定番・きねこむツイン曲がまた増えた。今回はざっくり言うと「3人の音楽人生を振り返る歌」。タイトル字幕は出なかったものの、歌詞で唯一英語だった部分を仮題としております。

05. Confession
前曲の合間に上着をオフしてきたウツ。木根さんはエレピ担当。

CAROL 組曲

よもやの全曲ほぼフルバージョン。となった意図が字幕で説明されており、要するに「構想時から本来やりたかった映像を AI 使って再現しました」的なものらしい。

06. A Day In The Girl’s Life
なので「AI キャロル」が全編登場します。動画で。あとロンドンの景色も AI?

07. Carol (Carol’s Theme I)
映像がほぼ歌詞直訳。キャロルが3種類見えたけど1種類は本物(’88 ツアー)?

08. Chase In Labyrinth
歌ありだけど生歌唱はございません。かわりに「フラッシュが歌う絵」が額縁内で展開。さすがに歌自体はご本人よね…?

09. Gia Corm Fillippo Dia
インストです。HD(’15)と同じ扱い…ではなく2番省略。当時のライブ映像を交えつつ、前曲あたりから魔物たちの姿も。どちらかというとサポメン御二方の見せ場。

10. In The Forest
森の中、遺跡、草原など次々変わる風景。出会えない曲なので投影される景色にも人影がない。

11. Carol (Carol’s Theme II)
このへんでようやく「無作為に描かれる色の粒」が「歌声の波形」に見えてきた。そして人影のなかった景色に、最後に映るキャロルの後ろ姿。

12. (interlude)
06あたりのコードを流用していた気がしないでもない、とにかくインスト少々。レンズの絞り羽根みたいな形状で開閉する光線がとっても綺麗だった。

13. Just One Victory
イントロだけ4つ打ち要素ちょっと盛られてた。あと原曲でラビリンス混ぜるパートがマイナーコード化。
ロンドンの景色は日常に戻る。が、ここでおそらくもうひとつの企画意図が字幕で語られる。長すぎてメモれなかったが、要は「発表当時に想定してなかった『音楽の消えた世界』(=戦争や災害等)が発生している24年、再び世界中が音楽で満ち溢れることを願う」ためのあえて再びフルセット CAROL だったっぽい。

後半

14. (interlude)
前回ツアー同様、ミラーとライトで光の柱。3コードのシンプルなループに幾何学模様や無機質な景色、そしてツアーロゴが浮かぶ。
BGM の雰囲気が変わり、サポメン御二方それぞれのソロタイム。べーあんのキレはさすがやし、北島さんの円熟味もさすが。最後はセッションとなり、そのまま次曲へ。

15. Whatever Comes
何度も言うようですが、ウツのリードに合わせるとサビは後拍ノリ。まだ慣れん。先生と木根さんは楽器片手にホームポジションと逆側のサイドへ走った。

16. Rainbow Rainbow ’24
今回唯一の「イントロ初見でわからんやつ」。3つ打ちの3連打、手拍子を煽る先生。なんだかわからんけど乗ってきたところで曲判明。A・B メロそれぞれ微妙にコード変更も加わり、相当見違えた印象。タイトルまんまの7色ライトも派手派手。

17. TK solo 〜 Get Wild
前曲からそのまま先生ソロタイムに入り、手のひらドラムに低音ループ回しにクワイアと最近のあるある詰め合わせ。ここは公演ごとにどんどん変わるのではないかと。
で、火柱ドーン立てたところでいつものアレ。Continual 仕様ってことでいいんですかね。映像は「夜の高速を疾走する四面体」。その物体が最後「空中に浮かぶ四面体3つが描く三角形」に飛び込み、描かれるものが「正方形」に変わるのだが、走ってたやつが我々で浮いてたのが御三方、とかそういうやつ?

18. Accident ’24
実質 S3F バージョン。ちょっとキレが増したかな。最後にウツが投げキッス決めてくるところが見どころかも。

19. Electric Prophet
サポさん抜きの3人ステージ。木根さんはエレピ、先生はオルガン等々。
ここまで説明端折ってしまったが、映像スクリーンは全5枚。ステージ外の左右はステージ上を映す用、でステージ上に正方形3枚。場面によって上下可動。で、当曲では進行に合わせて左から1枚ずつ枠が点灯してゆき、地球が映し出される。宇宙船の窓に見立てている可能性。
そしてミラーライトが神々しく照らした…と思ったら、まさかの大サビカット。スモーク立ち込める中でウツが一礼、そして御三方は中央に集まって去っていった。無人のままインストで流れる大サビ。映像の中には「宇宙服(30th 参照)」の御三方。
再び流れ出す字幕解説。これまた長すぎてメモしきれぬながら、序盤の「40年という長い歳月、あらゆる情報を共有してくれたみなさんに感謝します」(大意)と終盤の「僕たちは歩める限り/電気じかけの予言者たち」が肝なのは間違いない。

Ending: intelligence days
スタッフロールが流れた後、3つ浮かんだ「40」ロゴから線描だけが消えて点が残り、それぞれ集結して合計3つの点となる。そしてそれが赤く変わり、爆発特効を経てその点からライトがこちらへ伸びたところで客電点灯。

所感と終演後

ちょっと内容が「最初の10年」に偏りすぎてないすかー! 途中までは「キャロル終わったら残りの30年ざっくりやるんかな」と思いきや全然やらんし。ということに気づいた時点で、もしや各会場1日めと2日めでラスグルみたいに内容変わるん? てなった。ネタバレ覚悟でみんなの感想踏むしかないなと思いながらこれを書いている。
あとさ、「終わりって言ったら負け」みたいなとこあるよね。どんなに物語としてキリがよくても絶対「つづく」にしたい感。終わり言うとまたみんなのトラウマが発生しかねないからね。しゃーないね。

なお今回、個人的に大変久々なことがございまして。開演前と終演後、知ってる方々にごあいさつ。からの突貫打ち上げ。
マジで10年ぶりくらいの方が大多数、申し訳ないけどはっきりお名前を存じ上げない方も複数(きっと先方も「誰なんすかねあの人」てなってたと思う)。ともあれ、観た者どうしでしか言い合えない感想をみんなでどばっと出せたのは大変ようございました。
それでは次回、Day 37 に備えるとしましょ。

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