さくらさくら ’24 吉野編 (1)

とにもかくにも自分の体力低下を実感しております。土曜にライブと打ち上げ(ライブより長い飲み会)、日曜に帰ってきたのに今日時点でもまだ疲労が抜けきっていない。うーむ。残り2公演は前後も含めてペース配分に気をつけねば。
では今年の花見ネタ、最終訪問地の話も書いておこう。

それは「長い始まり」からの1日だった。

駅からのバスを降りた、ハイキングのスタート地点となる場所。本来なら30分は早く到達していたであろう。

吉野といえば近鉄利用が定番。特急ならなおよし。そこで、事前に指定席を確保して向かった朝の阿部野橋駅。ところが。

我々を待ち受けていたのは、直前に起きた人身事故による運転見合わせの光景。しばらく様子をうかがうも、かろうじて動くは各停ばかり。駅員さんに尋ねると、9時台の特急は運休確実視とのこと。だめかー。
思案の結果、ほぼ唯一の迂回ルート「鶴橋→大和八木→橿原神宮前」へ切り替える。橿原までは座れたものの、当然ながらそこから先は大混雑。通勤電車もびっくりの満員御礼、ドア横の手すりから動けず1時間。いやはや、とんでもない試練もあったもんだ。迂回中に南大阪線は運転再開されていたが、急行が動くのを待つのとどっちが早かったかはわからん。

ってこんな大勢乗っとったんかーい! ほぼ春だけで収益を稼いでいるであろう吉野線の底力。

それを受け止めるべくバンバン出るバスにさっさと乗り込み、起点となる中千本まで移動してきたという次第である。

もう昼だよ。おにぎり買ってきたし、いい感じのところまで歩いてランチにしよう。と、言うは易し。ともかく前進。

そして現実を確認。うん、遅かったね。
ごらんの通り、当地の桜はすっかり終盤を迎えていた。山間部なら平地より多少ピークが後ろにずれると予想したんだけど、全然そんなことはなく。我々が京都を堪能していた前週の方が見頃に近かったようだ。

あれはバスで経由した如意輪寺かな。あちらの花も散り始めている。

まあともかく、ここまで来ちゃったからには少しでも楽しみたい。残る桜を探してはありがたく拝見。

吉野の花見スポットはいくつかに分散しており、基本的に駅から上り一辺倒。ひたすら上り続けることしばし、バス停を出て30分ほど進んだところで、ようやく目的地がはっきり見えてきた。

上千本と呼ばれるエリアの一角。急斜面にところどころ丸太で足場(?)が築かれており、実質的に座って花見できる展望台となっている。で、そこにいる人たちのサイズ感からお察しの通り、もうひとふんばり。プラス10分ちょい。

着いたー。長かったー(いろんな意味で)。斜面は地味に結構急だけど、着席定員は意外とたくさん確保されている。

がっつり運動した後、青空のもとでいただくコンビニおにぎりのなんとおいしいことでしょう。3個ぺろりと完食。

確かにわりと散ってるが、皆無ではなくてよかった。晴天に恵まれたのもありがたい。

では、来た道を戻ってさらに駅まで行くとしますか。

あちらに見えるのは金峯山寺と門前町。駅はその向こう側。

同寺を含めて、一帯には世界遺産が点在している。修験道にまつわるものとしての登録らしく、歩いている道もその一部。

世界遺産になると観光設備が整うのは各地よくあることで、普通に使えるトイレもございます(下の屋根)。

下るばかりの道なら楽勝なわけでもなく、関節を痛めないよう気を遣う。地道に進み、バス停と門前町との分かれ道。

そうそう、ここにくず餅を扱うお店がございましてね。行きに見かけて脳内メモっといたのよ。

1セット 500 円。硬すぎず柔らかすぎず、それでいて口当たりが軽く、1人1つ余裕で行ける。ごちそうさまでした。

上千本よりさらに遠い奥千本へはバスが出ているが、大行列。ピーク時は2時間待ちとも言われていた。帰りの特急も予約してあるんで、当家はスルーして下っていく。

道中にはお寺や神社が点在。こちらでも時折、花を残してくれている木があった。

Like
Share

Add your comment