本気の夏を迎える (1) 川の漂流者
27 Aug 2020
過去の似たような時期に似たようなことを書いている自覚はあるんだが、今年もまた実家から桃のおすそわけ。父が平日留守なこともあり、母ひとりで食べるのは例年以上に大変だろう。だからって9個…うちも2人暮らしなんでそこそこ大変っすよ。
さて今回は8月最初の週末から。
アレが帰ってくるという情報が流れてきたのは、7月も終わろうかという頃合い。これまで何度か対面しているけど、それでも単純に5年ぶり。同一ロケーションに限れば実に11年ぶりとなる「あのお方」に会うべく、久々に大きな機材を持って出かけた。
いたー!
すっかり大阪の常連と化したあのラバーダック。中之島にいたこともあるし、なぜか旅行先の一致した尾道でも見かけたが、八軒屋浜に浮くのは09年(夏・冬)以来。
今回は珍しく、イベントとして明確なメッセージが添えられていた。「漂えど沈まず」とはフランスの格言のようなもので、どんなに揺れても沈みさえしなければ大丈夫、というような意味合いらしい。にぎわいを欠いた今年の街や水辺にあって、無言の励ましをこめた企画。
では、いろんな角度からアヒル様を拝見いたしましょう。
水モノ(?)だから仕方ないとはいえ、この岸からの鑑賞が若干やりにくい方向に顔を向けておられる。風の影響か川の流れか、それとも今回はこの向きがデフォなのか。
奥の空は伊丹の着陸コースでもあるが、さすがにひこうきとの絡みは距離がありすぎ(観るだけなら数回)。
最接近する一角では、お手持ちのアヒルと合わせて記念撮影を試みる人の姿も。なお、この付近で公式グッズを扱うショップも開かれており、売上の一部は医療支援目的の寄付になるそうで。
もうちょっと顔の見えやすい立ち位置を求めて、西へと歩を進める。
途中の花壇には、ひまわりがいくつか並んでいた。季節に応じた花を見かける機会も、意識して作らないと昨今は減りがち。
ここに咲いてるとは知らなかったので、思わぬところで夏を感じる、と言いたいところだが、なんせ暑い。特に今年は梅雨がめっちゃ長く、7月末になってようやく明けたと思ったら、8月に入った瞬間フルスロットルで向かってきた猛暑。ギャップがすごすぎて身体が追いつかない。
天神橋まで来た。橋の上から眺めてみる。
京阪と OMM は横幅広く、天満橋の向こうには OBP の高層ビルがずらり。合間にちらり見えている茶色の建物、日経の社屋だったビルは、解体工事進んでるんかな。
これまで大川付近を歩いたときと比べると、確かに船の行き来は減ったように感じる。それとは別に、アヒルの至近で浮いている小さな物体。「水上ピクニック」と称して、ゴムボートにテントを載せたような形状で、ぷかぷかタイムを楽しむ有料アトラクションのようだ。
今月いっぱい、アヒルがいる間だけでも、多少は人が戻ってきているといいね。
アヒルの輝き具合が示すように、薄曇りだった空はどんどん晴れてきた。
と同時に暑さも増し、長居は危険と判断。ランチにしよう。地下鉄で見かけた中吊りにつられ、しばらく南下したあたりの有名店で、近頃大阪で流行っているスパイスカレーをおいしくいただいた。うまいけどめっちゃ辛い。ひー。
行楽にしろ食事にしろ、おでかけ先のチョイスで「密」の回避を意識する日々。
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