水の都に浮かぶもの (1) 原色の微笑

どーしても観たい物があったので、珍しく95%非鉄の撮りに行ってきた。笑ったり癒されたり。調子に乗って撮りまくったため、1記事で収まらない事態に。まずは本命から。

ここは天満橋。梅田までは昼特の恩恵に預かり、谷町線でやってきた。おけいはんの建物から川沿いへ出る。
うわ! 本当にいた!

ばかでかいアヒルがいると知ったのは数日前。先日のガンダム同様、でかくて期間限定。行くしか。えぇ、実にミーハーです。
問題は、このでかさをどう的確に表現するか。やってみよう。

アヒルが水に浮く。至って自然やろ。

天神橋くぐりたいんなら挨拶していけやー。

なんやこれ。つっついたろ。えいっ。

おけいはんの線路遠くて見えへんな。
…アヒルの心の声を勝手につけてみた。微妙に言葉遣いが悪いのは気のせい。しかもこの子オランダ生まれらしいから(作者がオランダ人)関西弁は無理かも。

少し高い所から観ようかなと思い、1階分上がってみる。と、背後からおっちゃんの声。
「橋の上から撮るとええよ」
格好からするに、どうやらバス(多分交通局)の人のようだ。きっと撮りに来る人いっぱいいてるんやろなぁ。有り難くアドバイスに従って橋の上へ。これだけ離れれば、少しは景色に溶け込…

んでないな。なんという存在感。

でも、時折通り過ぎる小さな船を遠くから見守る姿を観ていると、だんだん普通のものに見えてくるような気がする。

と思ったけど、レンズつけかえて前言撤回。2階より高い位置に頭があるアヒルて、これが普通なわけないわ。


15時半。1時間に2回の噴水が上がる。水上バスが近づく。何があろうと、アヒルは穏やかに笑ってただぷかぷかと浮いている。

水辺で人々がのんびり集う午後の風景に、飛び込んできた黄色いあいつ。いやしかし、こういうのを浮かべることができる街は素敵だと思うよ。

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