ぶらりと奈良派 (3) 午後に味わう

起床早々に明るいニュース。レーサーとしての姿は F1 時代のほうが目にする機会が多かったけど、インディに舞台を移してからの活躍たるや。1度優勝するだけでも大変に違いないのに、2回めとは恐れ入りました。同世代としても引き続き応援したい。
なわけで先月連休のプチおでかけ話ラスト。

興福寺南面に沿う形で西へ進めば、じきに奈良随一の繁華街にさしかかる。歩いてきた三条通りと、近鉄駅前から連なる「ひがしむき商店街」が合流する丁字路で、ふと視界に入ったお店を食事処に定めた。

その名もズバリ「和牛スジカレー」さん。枕詞に「ステーキ屋さんの」とあるあたり、肉に期待が持てるところだ。2階の小さな店はすでに賑わっており、混み合った待ち合いスペースを避けて入口前でしばし待機。12時台前半の客が出始めたところで着席できた。

基本の牛すじカレーに卵が載ったオムカレー。旦那さんは肉がごろごろしてるタイプをオーダー。いずれにせよ、予想通り、ほろほろのすじを始めとして大変おいしゅうございました。

付け合わせの種類が地味に多く、奈良らしく奈良漬、レーズンでドライカレー気分など、いろいろ楽しませてもらった。

ふぅ。ごちそうさまでした。

風格ある銀行の横を通って、あとは駅まで商店街を北進。昨年まできっと日本語以外を使う人々が大量に歩いていたであろう通りは、異国語表記やベタなアイテムがちょっと寂しそうに、それでも派手に連なっていた。そりゃ鹿も食いっぱぐれるわ。

復路の電車を調べると、なんと1時間に1本しかない特急があと5分で発車。すぐに席を確保し、そそくさとホームへ。

今度こそ昭和世代の車両。たぶんサニーカーの 12410 系なんだけど、相変わらず近鉄にはまるっきり詳しくないんでツッコミは甘受。おもてから見えやすいところに車番書いてくれると初心者にはうれしいなと思う次第である。

今世紀に入って改造された車内は、それでも昔懐かしい香りを濃厚に残す。まず窓際がスクリーンじゃなくてカーテンだからね。

あと背もたれ裏のラック。素材、形状、取り付け方、どれをとっても実にレトロ。
外装を塗り替えたくらいなので当面使い続ける気はあるにしても、こういうのは平時に乗っておかないといつの間にか姿を消しがち。いい機会になった。

ちょっと早めの帰り道。朝よりやや客が乗っていたような、大差なかったような。

復元された平城宮跡を豪快に横切るのもすっかり有名になったが、このルートをやめて線路を大きく南へ振り、高架化やら地下化やら含めた大改造計画が立てられている。近鉄と自治体で協議に入るという報道も出た。

開かずの踏切対策も兼ねているというから、とにかく忙しいことで有名な大和西大寺の光景も変わっていくのかもしれない。

こうして、4連休唯一のレジャー外出は終了。後半2日はひたすらずっと雨続きとなり、日帰り奈良ツアーは曇りで済んだだけまだましだった格好に。貴重な気晴らしタイムとなった。

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