霞か雲か旅路を覆う (3) 広報の手段

最近の音楽系通販は話が早くて助かる。水曜発売のものはたいてい火曜午前に届けてくれるからね。しかしフラゲ対応の商習慣が定着しすぎて、お届け日指定の注意書きではもはや本日発売扱いとなっている。まあ実状がそうだからそうなのかも。
さて帰省2日めは早くも後半へ。

駅のコンビニでお茶を買うなどした後、電停に戻る。

複数系統が交互に行き交う。JR の高架化が済むと電停は高架下へ移り、線路の位置も乗客の動きも大きく変わるだろう。

油の染み込んだ石畳も数年後には剥がされる。そんな中、望む系統はすんなり来たりなかなか来なかったり。

しばし待ち、ようやく市駅以遠へ行けるものがやってきた。といってもほんの数分だから充分便利。

便利といえば、前回訪問時から大きな変化がいくつかあった。そのひとつが ICOCA 対応。去年の3月からだったようで、単発乗車で現金を用意するしかなかった一見さんには効果絶大かと。それとひきかえに、ローカル IC・い〜カードは来年廃止となる。

降りたのは大街道。お食事処供給がもっとも多そうというのが理由だが、目星はすでにつけていた。

電停前のいよてつ会館(飲食店や貸室などがあるビル)、スタバの脇によく観ると「かどや」。過去に空港ターミナルでもいただいた、どちらかといえば宇和島名物に相当するご当地めしのお店である。

今回はボリュームひかえめに、鯛めしにまぐろ刺身が添えられたセットをチョイス。鯛はいうまでもなく、まぐろがやたらうまい。

入店まではちょっぴり並んだ。日時によってはもっと賑わうのだろう、同じビルの別区画にも店舗が。

ちょうど信号が変わり、待っていた電車に乗り込んで今度は市駅へ。ここでも大きな変化にいくつか出会う。

今後数年かけて駅前一帯を大改造するという。バスターミナルを東に集約、西半分の車道をなくして電車と歩行者だけのエリアに。ついでに電停と線路は高島屋側に寄せる。

つまり、電停利用に必須だった車道横断が必要なくなる。特に郊外線との乗り継ぎがスムーズになりそう。

わかりにくくて恐縮だが、実は市駅に着いて最初に違和感を持ったのは北側アーケードの撤去。広場設置準備の一環だったのね。

現況に納得しつつ、我々はもうひとつの大きな変化を象徴するモノを探していた。

って、振り返ればそこにあったんですけども。市駅の構内とか壁面とか。

ガンガン推されていた「みきゃんアプリ」。いよてつグループ会社が去年リリースしたもので、廃止された紙の1日乗車券に代わる機能や、主要コンビニで使える QR 決済機能がある。当家は1日券欲しさにインストール(代表1人が入れれば人数分買える)。窓口のある駅まで行かなくても買えるのはとてもよい。

一方、買うためにはチャージが必要で、紐付けた金融口座によって最低額が異なる。地元の方なら銀行と連携(そして 1,000 円からお気軽チャージ)するところだろうが、旅の者がクレジットカードでやろうとしたら最低額 5,000 円。いやそんなに使わんし(1日券大人1人でせいぜい 700 円)。一応 Smart Code とかいう決済規格にも対応しているのだが、徳島県内のコンビニで出したら使えないって言われた。

そこへ 5000 形があらわれた。お、それだよそれ。待ってました。

そんな感じでまだまだこれからのみきゃんアプリをアピールする、みきゃん集団つきのラッピング。

松山市内で便利なことはわかったんで、まずは近隣県への認知度向上からお願いします。

休憩も兼ねてそのみきゃんに乗り込み、のんびり半周。あんまり乗らない古町以北、おそらく全線制覇以来の乗車だったが、改めて通ると城の北側に中学高校大学と教育機関がぎっしり。線路を引いた理由もよくわかるというものだ。

上一万で降りたら、あとは温泉に帰る。止む時間もあったけど雨がちの天気には変わりないし。

平日だろうが温泉周辺はとっても賑わっていた。海外のお客様や修学旅行生でごった返す商店街を行き来し、各種おみやを仕入れ。

ひとしきり買って、最後に両親への差し入れも兼ねたおやつを購入。

全員昭和の民ですし、と買った「昭和ぷりん」は幸い好評だった。実際自分も、硬いプリンの方が落ち着くとこあるもんな。こうして夕方をのんびり過ごし、夕飯は寿司としゃぶしゃぶ。5月なのにまるで正月の趣だったからか、改元の頃を思い出した。

※続きはこちら→ (4) 天然の吊橋

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