欧羅巴幻想曲 I ミラノ、商業の都 (25) Porta Garibaldi
9 Jul 2019
今日もへんな天気だった。夕方降りそうな予報だったので早めに買い物へ出たら、ずいぶん涼しい。そして案の定、17時台だけ集中して大粒の雨がどっと降る。梅雨ってもっと静かに降り続くイメージが強いんだけど。ま、降りすぎなきゃいいや。
なわけでミラノ3日めラスト、夕飯探しの巻。市内周遊は実質ここまで。

水辺のある広場は、大きなビルの裏。そこのトラムが、これまた先日乗った10系統。
駅前から南へ数分で、Trenitalia をはじめ各線の駅名の由来となった門に着く。
19世紀前半、日本でいうと江戸末期に建てられた Porta Garibaldi。名前の由来は前日に銅像でお会いした Giuseppe Garibaldi さん。彼が戦いで勝利を得たのを記念して、上部に掲げられた碑文を書き換えて今に至るという。
しかし、同時代に作られた門は高確率で「中央ゲートの真ん中に馬の銅像」があったような気がするんだが、なにか由来があるのかな。触るといいことがあるとか(教会でありがちな発想)。
あらかじめ調べておいたにもかかわらず、店選びは難航を極めた。というのも。
19時。イタリア標準ではまだ夕飯には早い時刻らしく、ディナーっぽい店がことごとく空いている。いくら平日とはいえ。たまに賑わってる店があると思ったら、例の一杯飲み屋ハッピーアワー。うかつに飲みすぎると危ないので、2軒ハシゴではなく1軒で腰を据えてちゃんと食事をとりたい。
決めあぐねているうちに、M2 の1駅隣 Moscova まで来てしまった。さらに東へ進んだりオンラインで情報収集を試みたりしつつ探し歩くも、歩くほど店が減る。これは困った。というか腹が減った。
結局、最初に探し始めたエリアまで戻ることとなった。
駅と門の間にある道の名は Corso Como。レストランもあるけど、どっちかっつーとカフェとか持ち帰る食品、あとは小物の店とか、そういうのが多い通りだったっぽい。歩き回っている間に多少客が増えてきた、門から程近いピッツェリアへ。大ボリュームでおなかいっぱいになったのは既出の通り。
とにもかくにも、目的は達した。さて帰るか。
地下鉄駅は M2 と、数年前開通した M5 が通っている。後者はさすがに観光で使うコース取りじゃないんで、乗る機会はなし。観ての通り、駅名の後ろに NISSAN って書いてるのは文字通りあの日産である。ATM でもおそらく数少ないネーミングライツ駅。
比較的新しい方の改札でも、やっぱり扉の動作はすごく遅い。日本みたいにスパスパ通ろうと思ってはいけない。
駅の開業は70年代と、そこそこ古め。ホームに降りる階段上に飾ってあったのは、開業当初のタイルかな。
特筆すべきは乗り換え相手の圧倒的な多さ。高速列車の本数こそ Centrale に譲るものの、いわゆる S-bahn 系列をほぼ一手に引き受けているようだ。あまり遠くへ行かない分には、Garibaldi の方が便利なのかも。
などと観察しつつ Centrale に戻る。あとは駅地下スーパーで飲み物を少々。水はもちろんのこと、旦那さんはイタリア北部の名産スパークリングワイン・プロセッコを大変気に入って、初日に続きこの日も購入。わたしはオレンジを中心にジュースをよく買った。初日に買って余ったチーズをちびちびやったら、明日に備えておやすみなさい。
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