欧羅巴幻想曲 I ミラノ、商業の都 (24) Via Cordusio

ここんとこ忙しかった分の埋め合わせに、有給をとった旦那さん。せっかくなので、地元でおそらく一番有名、でも未訪問のままだった観光スポットへ。平日にしては賑わってたけど、学校とか大人数の団体さんに当たらず快適に回れてよかった。
さてミラノ3日め、でんしゃ撮りタイムもそろそろ大詰め。

お高い水を手に、スカラ座前まで来た。いいところに広場がある。木陰になんとか座れそうだ。

それにしても暑い。今日は特に。初日からの累積疲れもここで出てきたか。木陰から動かずにお手軽撮影などしつつ、小一時間の休憩。
ドゥオーモまで徒歩圏内とあって、観光客がとても多い。気のせいではなく日本人も多い。近くにいた女子旅おねえちゃんたちが「路面電車かわいいけど乗る勇気がない」的なことを話していた。路線図と目的地付近の電停調べときゃなんとかなるよー、と思っちゃうのは鉄ヲタだからか。

ふぅ。このまま歩いてスタバ前(Cordusio)まで行くか。

市の中心部では自動車の乗り入れがいろいろと規制されており、通行禁止だったり通行料が必要だったりする。そこで地元民に愛されているマイ交通手段がバイクであるらしい。バイクの路駐は結構フリーダムなんすね。

ピーターくんのラッピング率は意外と高い。「ばえ」的には原色の方を好んでチョイスするのが人情ってもんだが、これはこれで時代の記録でもある。これはスイスの時計、さっきのはクラウドファンディング。

スタバ前といえば地下鉄駅売店。お高い水はあっさりと飲みきってしまったので、お安い水を買う。あとはこの付近を通る電車をどんどん撮っていこう。

お、4900 形の更新車。全面ラッピングでも鼻先だけは意地で残すスタイル。

バックスタイルはやっぱり不思議な顔。何度観てもこの細さはじわじわくる。曲がるときの車両限界とか考えた結果かね。

スタバを背にして立てば、人間は多少日陰で楽をしつつ、電車に陽が当たる。

トラムの多数派を占める「クリーム色と黄色のツートンカラー」は、10年ほど前から復刻塗装として適用され、地元民の好評を得て今に至るという。確かにいい色だ。

このへんでしか見かけなかった、戦後の投入で車齢60年前後となる 4700 形。4600 形というのもいるけど見た目は大差なく、違うのは電装品くらい。

細い4枚扉の折り戸がいかにもクラシカル。ドアの形状だけ観ても、20世紀と21世紀では大きく変わったね。

そしてこの世代の時点ですでに細くなりつつある後ろ姿。1500 形はいちおう狭まってこそいるもののそんな細くもないのに、なんでやろ。連接化のせいか。

そのままドゥオーモ方面まで流れていって、ふと気づく。

「ドゥオーモと電車」撮れるやん。ごくごく限られた一瞬を狙うしかないけど。明暗差もすごいけど。

このとき16時過ぎ。もうちょっとだけ早い時間帯なら、影にかからず綺麗に撮れるのではなかろうか。まあどっちにしろ広場にステージが設営されててドゥオーモ見切れてますし。これだから夏のヨーロッパは。

暑いのは相変わらず。折り返し電停前に賑わうジェラート屋を見つけ、再び休憩。

ミラノでの丸2日少々、いろいろ撮れた。明日から後半戦もあるし、無理は禁物やね。M3 で宿まで引き返し、夕飯プランを練ることにした。

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