みやこ冬歩き (3) 塔頭めぐり・2

スーパー行ったらチキンラーメンの売れ行きがすごい。袋麺が売れなくなっているらしいこのご時世に袋麺完売。復刻パッケージも綺麗さっぱり売れていた。数年前にもウイスキーの品薄が続いたことあったし、朝ドラの経済効果ってやっぱ大きいなぁ。
さて引き続き月初の妙心寺から。

境内を北へ進む。

中央に位置する、仏殿(手前)と法堂。前者は江戸後期、後者は前期の建造。今回は冬の旅企画を優先したのでこちらは拝観していないが、法堂は狩野探幽の天井画が有名らしい。

そもそも妙心寺が開かれたきっかけが花園天皇(当時は法皇)の希望によるものだっただけに、菊の御紋があしらってあるのも納得。

しばらく歩けばまた塔頭のあるエリアに入る。

公開されていないものでも、よく観ると注目ポイントが。こちらの大通院には門の脇に大きな看板が掲げてあり、近寄って読んでみると山内夫妻の廟があるとの説明書き。アレですよ、功名が辻の山内一豊&千代夫妻。高知城で銅像拝見して以来のちょっとした縁。

妙心寺のおもしろいところはこの構造にある。南北の門はフリーパス。我々も拝観料は塔頭単位で納めており、妙心寺本体は通過のみ。それは観光客に限った話ではなく、地元民が一顧だにせずチャリで抜けていったりもする。

お、ここが2つめの公開ポイントやね。大通院のお隣、麟祥院。

門の傍に、ここの見どころがバッチリ書いてある。春日局菩提寺。また大河か。さすが京都は大物揃いである。

そもそも彼女の供養を目的に家光が作らせた塔頭。屋根瓦には、嫁ぎ先である稲葉家の家紋。

こちらにも立派な襖絵。写真は不可のため、例によって代理のお庭どうぞ。
雌雄の一対で描かれた見事な龍の絵は海北友雪によるもの。彼についての説明が聴けるのかと思っていたところ、説明係さんは居合わせた小学生にロックオン、まるで大河のあらすじ(=春日局の生涯)を滔々と語るがごとくの一大演説会に突入。春日局の父と親交のあった海北友松にまでは行き着いたものの、肝心の友雪の話にさっぱり至らないので勝手ながら中座させていただいた。

もうひとつの注目ポイントは、庭に面して建っている。

奥にある小さな建物。御霊屋といって、春日局の木造が安置されている。こちらも撮影は抜き、外からそっと覗いて鑑賞するスタイル。元をたどれば釣殿や能舞台であったものが移築されたもので、内側は天井や金具の細工など職人技が光る。

全体的には小ぶりながらも、落ち着いた雰囲気が菩提所にふさわしく感じられる空間。

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