台湾に行きたいわん (29) 台北/觀景大樓

本格的な冬になる前に秋らしいものをと、よく行くとこをたっぷり歩いてきた。それ自体はよかったんだが、まさか夕方から大規模イベントが予定されていたとは。入れ違いで大量の人が向かうのを横目に撤収。結果的にオフピーク行動となった。
さて台湾5日めラストは非鉄の名所で。

安坑を出て、黄・緑・赤と捷運を次々に乗り継ぎ、赤線の終点1つ手前の駅まで移動。やっぱり淡水信義線の使い勝手は頭ひとつ抜けている。そして、あえて車道の南側にある改札から地上へ。

なんせお相手がコレ。真下からだとよく見えないだろうと思ってね。
台湾でもっとも高い建物、台北 101。その高さ 509.2 m。一時は世界一高い建物だったこともあるくらいだから、つまり当家が現物を観た建築物としては香港 ICC を上回る。

にしても、ショッピングフロアの雰囲気には驚いた。吹き抜けドーンに曲線取り入れ高級ブランドぎっしり。それはもう香港(の高級ビルでよく見かけるやつ)なのよ。

お高級エリアを経由しつつ、無事に目的のカウンターへ到着。

高い建物といえば展望台がつきもの。もちろん当ビルにも設置されている。

平日ということもあってか、事前予約なし直接購入も余裕で可能だった。真の最上階まで行けるプレミアムコースもあるけど、スタンダードでも何ら不足はない。

案内に従ってエレベーターに乗るための行列を形成。ホールまで進むと、コレまた一時は世界一だった証。高さ以外にもエレベーターの速度でトップを取っていた時期がある。東芝製。エレベーターの最高速度では日本各社がしのぎを削っており、他にも三菱や日立などの名が並ぶらしい。

上り最速 1,010m/分は現在でも世界トップ5に入る。ほえーと感心しながら眺めているうちに上り切った。

というわけで89階、四方ぐるり全面展望台を回っていく。

まずは西方面。台北駅や總統府、中正紀念堂などが正面奥にある。宿泊している中山はもうちょっと右側。

北方面。山の手前にある緑地部分が松山空港。たまに離着陸する機体がちっちゃく見える。
左手前の丸い物体は台北ドーム。長年にわたって工事中だったのが、ちょうどこの翌日にようやく使用許可が出た。ちなみに台湾で丸屋根のドームやアリーナは「蛋」が名前に入りがちなようで、これは「大巨蛋」、それとは別にあるアリーナが「小巨蛋」。えーと、巨蛋ってつまりビッグエッグやないですか。東京ドームか。

北東方面。松山駅のある方向で、その奥には市のはしっこにあたる南港エリア。

東方面。手前から中程にかけての低めの山は、上から観た形状により「象山」という。横顔っぽい、と窓ガラスに解説。なるほど。

南方面。郊外へ向かって住宅地がじりじりと攻め上っている様子がうかがえる。

そして南西方面。市内から新北市にかけて、川を挟みつつ実質的に2つの街が一体となって形成されているのがよくわかる。

一般券では、天気が悪くなければついでに91階の屋外展望台にも出ることができる。

せっかくなので行ってみた。なお、アクセスは階段のみとなっております。

あれこれ眺めているうちに17時を過ぎ、うっすら暗くなってきた。夕方ラッシュの始まりを告げるテールランプの行列。

ここも長居すると夜景目当ての人で混みそうだ。暗くなるのを待たずに帰ろう。

ところで、89階には謎のキャラクターが鎮座していた。

101 を顔に見立てた丸っこい謎のやつ。ダンパーと書いてあるが、はて。その答えは、お帰り順路の88階に。

なるほど、コレの擬人化(?)だったかー。超高層建築には欠かせない、風の影響を緩和する目的のダンパー。このタイプではズバリこちらが世界トップの質量を持つとのこと。

こうして、この日もベタな観光を織り込んだ1日となった。

お、ライトがついた夜の姿もいいもんですな。

おみやげ仕入れを画策して隣のモールに立ち寄ったものの、期待した「安みやげ満載のスーパー」はなかったので撤収。しかしなんで台湾にアトレがあんねん。
と、一気に周りすぎてエネルギー切れ。いっぺんお宿に引き上げて糖分補給(アイス)を経た後、徒歩圏内で夕飯にありつく。

そして腹ごなしにスーパーへ向かい、自家用のお茶や会社用のお菓子などをたんまり買い込む。なお、こちらもお支払いは現金のみとなりますのでご注意を。台湾のお店、業態を問わず「クレジットカードは国内発行分以外非対応」が多すぎてびっくりした。

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