田舎ぐらしのリアリティ (6) 合掌を残す

金曜に営業日を挟んだこともあって、連休ボケはそこまでひどくならずスムーズな週明け。明けた途端にお天気いまいちなわけだが、悪天候がおでかけの妨げにならずに済んだのはラッキーだったと言っていいんだろうな。
さて連休前半の岐阜方面、ここから2日目。

今回の旅の最重要ミッション。それは「母方本家にごあいさつ」であった。式とか披露宴とか一切やってないんで、わたしサイドの親族で旦那さんに会ったことある人が両親以外皆無なんですわ。
なわけで、この日はまず4人で本家に赴き、祖母と伯母にようやく紹介することができた。残念ながら伯父(母の兄)は不在。ついこの間まで地元の要職にあったはずだが、退職してもなお多忙さは変わらなさげ。なお、一族にまつわるあんな話やこんな話も飛び出したのだが、聴かなかったことにしておくのが大人の対応。
で、その後。せっかくこの界隈に来たんで、ちょっと観光。

合掌造りの家が複数。といっても、白川郷ではない。知名度がどんなもんか知らんけど、実は下呂温泉にも「合掌村」というものがございましてね。自分は昨秋のみならず小学生時代にも来ているが、一眼持ってきたのは初めてなんでガンガン撮るよー。

一番の見どころは、中央にどーんと構える「大戸家」。定食屋じゃないよ。

旧大戸(おおど)家住宅。重要文化財である。

大半の部屋は実際に入ることができる。1階中央の囲炉裏は特に人気で、父は2度も火に当たりに行っていた。

囲炉裏の間と続きの大広間からは、園内の景色を庭のように楽しめる。

2階へと続くとっても急な階段は、その時々によって上り下りの譲り合い。

窓からは至って和風な景色を鑑賞。季節柄こいのぼりも泳ぎ、新緑が彩りを添える。

合掌造りに限らず、日本家屋の2階といえば養蚕部屋。ここも例外ではなく、三角屋根の下には数々のお蚕さん用具や農機具がずらり。この手の施設に来ると母が必ず「うち(=本家)にもこれあった」というのが恒例行事なんだが、今度の実家の2階にもあるらしい。

と、そんな感じの見物。青もみじの木陰で涼む。

桜こそ終わったものの、春らしさをそこここで感じる。

他のスポットでも見かけた藤の花は今が盛り。奥の花は桃かな。

暑さすら覚える陽気の中、ついつい五平餅を全員でお買い上げ。久々だわ。この素朴さがいいね、ともぐもぐしていたら、妙なものに目が止まる。

これ。おもてから観ると Instagram の投稿表示画面っぽくなっており、スクエア部分に入った状態を自撮りするためのもののようだ。本文部分にはちゃっかり下呂を PR するタグまで表記。いやしかし随分アナログな手法で。

最後に園内の足湯へ。もちろん温泉のお湯。こんなこともあろうかと、母はちゃっかり全員分のタオルを持参していた。

て、むちゃくちゃ熱いんですけど。ただしばらく耐えてたら多少馴染んだのと、上がったら足が大幅に軽くなって驚いた。さすが日本三名泉(諸説あり)。

たくさんいた観光客の大半は、正午からの影絵上演に吸い込まれていったようだ。我々は散策を堪能したその足で付近の蕎麦屋に入り、昼食を済ませて実家に引き上げた。

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