Sweet 10 Journey (9) 港湾の西洋館

3連休ですなぁ。といっても人口密度の高いところは回避したく、秋だからって京都とか人気なところには行かない方向で。昨日は旦那さんのプレゼント探しから寿司(30分以内でさくっと)、今日は日用品買い物。明日も近場で過ごしそう.
さて秋の豪遊2日め、思いつきで寄り道スポット追加中。

R324 は有明道路を出たところで R266 と合流、そのままいくつか島を渡りきるまで続く。さらに進んで宇土半島に上陸、R57 に移って走り始めてまもなく、ちょっと気になるものが車窓を横切った。U ターンを考え始めたとき、タイミングよく駐車場入口を発見。よくわからんが寄っていこう。

ここは三角西港というらしい。なんせ下調べゼロで来たので、当地に関する知識がまるでない。港だけど漁業が盛んというわけでもないのか、船はまばら。

どういう場所なのか察せられたのは、いかにも近年整えたっぽい石畳に沿って建物が並んでいるあたりから。
帰宅後に調べてみた。一帯は明治期に開発されたものの、しばらくしてできた東港が栄えたもんで衰退、だがそのおかげで当時の施設が現存。結果、三池炭鉱とセットで世界遺産入り(石炭輸出の玄関口だった)。グラバー邸長崎造船所とかと同じ枠で登録されている。

我々が停めた駐車場からもっとも近くに建つのは、かつての廻船問屋・旧高田回漕店。

隣の洋館はおみやげ販売所として後から作られたようだが、ムルドルハウスという名称が土地の歴史を反映している。港湾設備の設計を担当したのがオランダ人のムルドルさんだそうで。

そのまま歩いて橋にさしかかる。いや、ちょっと待てよ。壁が古いぞ。

橋ではなく、その脇に銘板を発見。橋のかかっている水路自体が明治に作られた当時のもの。

なるほど。この石積みは明らかに時代物ですわ。海に直結しているから、今も潮の満ち引きに応じて水位が変わるのだろう。

改めて海側に出てみた。この埠頭や水路などは、世界遺産に先立って重要文化財の指定も受けている。当時最先端の構造に沿って、石工のみなさんの石積み技術によって組み上げたもの。ゆうに1世紀以上が経過した今も、こうして丈夫に残っているのはたいしたものだ。

建物の数は多くはないものの、それぞれに何かしらの由来を背負っている。

いかにも立派な洋館は、平成に入って復元されたかつての旅館。浦島屋といって、かの小泉八雲も泊まったことがあるらしい。よーく観たら、館内で絶賛撮影中。確かにウェディングフォトにはぴったりのロケーションやな。おじゃましないように遠巻きの鑑賞。

その手前にもまた小さな洋館。観光向け施設として使われている龍驤館は大正期のもので、もともとは港の用途というより明治天皇即位50周年の記念事業として作られたそうで。

もとの裁判所や役場など、もう少し内陸部にも歴史ある建物がいくつか並んでいたと知るのは、旅を終えた後のこと。

とはいえ、何も考えず偶然立ち寄っただけにしては貴重なスポットを引き当てたもんだ。思わぬ発見に喜びつつ、本来の目的に戻る。

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