Sweet 10 Journey (10) 遠浅の干拓地

そろそろ寒くなってきたので、カーペットを冬仕様に。ただ既存のものがくたびれてきたため、昨日新品を買ってきた。2間続きの部屋を区切って使う機会が限られることを踏まえ、あえて大きいサイズの1枚をチョイス。部屋が広く見えていい感じ。
さて秋の豪遊2日め、熊本へ移動中での寄り道ラスト。

しばらく走ると、三角東港の方から来る三角線と並走する区間がある。

1時間に1本くらいしかないっぽいのに、よく走行シーンとタイミングが合ったもんだ。それよりキハ47がバリバリの現役なんすか。

このまま R57 を進むと、内陸へ向かって鹿児島本線や新幹線とクロスする頃に R3 と合流、あとは熊本駅に近づくまで R3 で北上する流れとなる。そんな道中、海岸線を離れる手前あたりで、車窓の独特な景色に気づく。

海中に林立する、数え切れないほどの支柱のようなもの。これはもしや。

周囲に漂う小舟。そして何より、一目でわかる広大な干潟。すっかり忘れてたというか意識してなかったけど、そういやここは有明海。

気になり度が上限に達しかけたところで、待ってましたとばかりに口を開けて構える駐車場。これは寄っていけというお告げですね。車を停めて出てみると、一見さんにとってもわかりやすい看板を発見。

長部田海床路というらしい。なんかこういうの覚えがあるな。下呂合掌村の映えフレームとたぶん同じ。本来の用途は顔ハメだろうけど、ここは雲仙をハメておく。

15時半。光線条件がだいぶ厳しくなってきて、やや霞みつつも一応まだ姿を見せてくれている。

海床路とは、海に向かって伸びているこの道のこと。

沖でやってる海苔養殖の作業のため、干潮時にトラックで入るためのものだという。路面のすみっこが湿っているということは、満潮の際にはこれがすっぽり海に覆われてしまうことになる。日本有数の干満差は伊達じゃない。

当日の潮位でいうと、昼過ぎの干潮から次第に満ちてくる頃合。過去に有明海付近で撮影したこともなくはないけど、これだけ広範囲に海の底が露出している光景は観たことがない。

波で作られた模様が刻まれた「海底」、自然が作ったアートのようにも見えて趣深い。

道が沈む満潮時には、海中に点々と電柱のみが列をなす形となるそうで。海水で満たされた景色を想像すると、千と千尋で水ひたひたの線路を走るあの鉄道を思い出させるものがなくもない。ほどほどに水位のある時間帯なら、日没前後もさぞ美しかろう。そこまで待っていると今宵のお宿に着けないので、想像するにとどめておく。

と、一部は計画的に、それ以外は思いつくままに寄り道を重ねてきたけど、そろそろ本気でまっすぐ移動せんとね。ここからは熊本市内へまっしぐら。

さっき海上に眺めた養殖場をふまえて、海苔の行き先に納得しつつ。

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