あたらしい旅行様式 (7) 宝石を抱く山・2

旦那さんの服を買い替えに紳士服店へ。購入品はさくっと決まり、お会計時。大手ポイント複数対応と気づき、どちらのカードを出すか迷っていたら「両方ともどうぞ」。店舗独自ポイントと合わせてトリプル付与になった。得したってことでいいんすかね。
さて夏の長崎、稲佐山からの景色をたっぷりと。

円柱状の建物に入り、エレベーターで屋上へ。そこは、誇張なしで 360 度見渡せるドーナツ状の展望台だった。まずはぐるり1周しながら、見えるものを確認していく。

エレベーターや階段などからもっとも近い北側。浦上川の西岸は、早くも山の陰に入っている。

中央あたり、緑に囲まれた M 字型の白い物体のあるとこが平和公園。昼間に設営工事をやっていた式典会場の屋根が、もう立ち上がっている。早いな。

続いて東側へ。

市の中心部がだいたい視界に収まる。山と水辺の間に、住宅と商業地域がひしめく。阪神間を向かい合わせにしたような構造と言えなくもない。

JR の駅は、おそらく高架化によって山からの視認性が一時的に向上している。車両の姿もかろうじて数回確認できた。もっとも西側で大きなビルの建設が進められており、最終的には駅を隠す形になりそう。

そして長崎港。以前五島に渡った大波止、ジェットフォイルらしき船の姿もうかがえる。

広義での港は、南東から南にかけての沿岸に続く。

展望台から観ておおよそ真南にあたるのが、港の玄関口にもなっている女神大橋。

対岸はグラバー邸などが立地、一方こちらには重工の造船所。T 字のクレーンは「ジャイアント・カンチレバークレーン」といって、明治末期からいまなお現役のまま、世界遺産にも含まれている。

造船所は今日も作業中のようで、なにやら音がここまで聴こえてくる。停泊する「こんごう」らしき艦船と、建造中のように見える民間船。

南西方向はほぼ海と島の景色。

奥の方、中央よりちょっと左のほうに軍艦島があるはずなんだが、さっぱり見えず。これだけ天気がいいにもかかわらず、どうも全体的にもやがかかったような景色。のちの報道によると、西ノ島(小笠原)の噴煙が西日本に飛来したのが原因とかなんとか。
なお、逆光となる西側はさらに見通しが悪く、五島の形を認識するには至らなかった。

と、おおよその眺望を把握したところで、もうすぐ日没。

考えることは皆同じで、徐々に滞在人数が増え始める。そこまでぎゅうぎゅうの密にはならずに済みそうだけど、いちおう周囲との間合いを確保しつつ、水分を取りながら待機。

水平線方向に厚い雲。夕日はその姿を隠しながら、雲に向けて残照をちりばめていった。

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