異邦人、香港に遊ぶ (24) 黄大仙祠
20 Nov 2016
今日もお天気いまひとつ。またご近所散歩に出て、公園で大量のどんぐりに目を細めたり、これまで一度もまともに使っていなかった公共施設を覗いたりしつつ、駅前で軽く買い物して帰ってきた。そろそろ晴れないかなぁ。
さて香港2日め、旺角東から戻ってくる前に寄り道したお話。
黄大仙という駅にて下車。
それにしてもさっきから、制服を着た小学生くらいの子とその保護者らしき親子を頻繁に見かける。台風警報のレベルが上がったからお迎えが推奨されたとか、そのへんだろうか。
黄大仙とは要するにお寺の名前である。こういう著名観光スポット巡りなら雨でも可能だろうと思いまして。
読めないけど何らかの記念日が近いのか、エントランスにはド派手なアーチが掲げられていた。
どうやらこちらのお寺、道教・仏教・儒教がごっちゃになっているタイプらしい。日本でも神仏習合の寺社がたまにあるね。
そもそも風水に熱心な香港。ここも御多分に洩れずパワースポットのひとつ。もちろんお参りしますよ。
階段を上がっていくと、十二支の神様が見守る小さな広場に出る。
神様と同じ方を向くと、目の前に大きな門。この奥に本堂があるが、階段を昇る前にやっておいたほうがいいことがある。
向かって左奥に、普通の線香を巨大化したような太く長い線香が用意されている。お賽銭を託し、9本いただく(1人9本まででお願いします、と掲示があった)。そして付近の火種で点火。この線香を持って本堂前へ向かうのがスムーズなんだけど、それに気づき遅れて一旦上がっちゃったんで、戻って線香を手に本来と違うルートから行く状況になったのは御愛嬌。
というわけでこちらが本堂。線香を香炉に立て、お願いごとを心の中で。
雨が降ってなければ、中央部の囲いの内側で、斜めの台に膝をついて熱心にお祈りする人の姿をもっと多く目撃できたかもしれない。
せっかくなので、境内をあちこち見学。
八角形の小さなお堂から、立派な門を備えたお堂まで、様々なものが木に囲まれて建っている。
真っ赤な柱に緑の屋根という鮮やかなコントラストは、悪天候にかかわらず美しい。
生きてきた年月の長さ、そして生命力の強さを感じさせる大樹が、それぞれを護るように大きく枝を広げていた。
こうしてお参りを終えても雨は止む気配なく、むしろ強まっているようにも感じられる。明日はどうなることやら。
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