台湾に行きたいわん (7) 高雄/圓環途中

なんともう11月ですよ。10月終わるの早かったわー。まあ今年の当家に限っては「1週間旅行で休み」からの「翌1週間は自宅でおとなしく」が連続したこともあって、実質2週間はあってないようなもんやったんで、そりゃ体感短くもなるわな。
さて高雄2日め、LRT めぐりをもう少々。

次の電車に乗り込み、さらに先へ。絶賛開発中の湾岸エリアなどを通過して、当面の「もう一方の終点」までやってきた。

周囲には高層マンション多数。紅線の沿線でもあり、今後さらに建物が増えそうだ。

そんな駅の名は「愛河之心」。英語表記も Heart of Love River。ってなんすか。後日の旅程含めても台湾ぶっちぎりのキラキラ駅名。その由来は、近くを流れる川(愛河)の河原に造られた公園の名前だった。

工事中区間は、見るからに完成までそう遠くなさそうな雰囲気が感じられる。

それもあってか、仮の終端は実に簡素なものだった。

ちょっとばかり引き返し、撮影地らしきものに立ち寄っていく。

かつての熊本駅しゃもじを想起させる屋根が印象的な、內惟藝術中心駅。美術館やらなんやらが集まる公園に面している。

隣の美術館駅との間は、緑化軌道を並木が囲む緑のトンネル。

現地では「トトロのトンネル」と呼ばれているとかいないとか。当家的にはヨーロッパで観たことがある景色に似ている。

後追いからの対向列車は正面で待機。派手な電車が来たぞ。なんだあれは。

その派手電車が移動手段となるわけだが、早い話が「応援広告」。半島や大陸で流行っているらしい、ファンがお金を出し合って推しを宣伝する手法。これは周深さんという歌手の方のハピバ広告であった。車内の広告枠も全部それ。いくらしたんやろ。

それはさておき、こちらは1次車として入った CAF の Urbos。ブダペストのながーいアレの仲間にあたる。

しばらく南下して、橘線と交わるあたりで下車。推し活電車を見送る。

入れ違いで Citadis。本数はこっちの方が全然多いっぽい(1次車9本、2次車15本)。

ここは哈瑪星という駅。発音は「はません」。あまりにも日本語すぎるんで不思議に思ってたらその通りで、日本時代に鉄道貨物線を「浜線」と呼んでたのが音だけ残ったらしい。日本時代につけた漢字だけ残って音が変わった「高雄」(このタイプが多数)の逆パターン。

かつて高雄港駅(初代高雄駅)があった跡地でもあり、昔の車両がごろごろ残っている。

なんなら駅のホームも1面残ってるし。どちらかというと LRT の方が旧駅に間借りしている形。

そこらへんの保存車は往時の駅舎(戦後に再建)とともに博物館の展示物となっているが、残念ながら建物は休館日。

いまや観光スポットとなった古い駅の横を、最新の電車がスルスルと走る。なかなかおもしろい光景。

しかし、わたしの撮影は実質ここで中断を余儀なくされた。原因は朝飲んだ頭痛薬。を飲むに至った理由はおそらく、前日の空路での眩しい景色による眼精疲労。結果、急激な貧血その他の症状に見舞われ、昼食もそこそこにお宿へ帰還。旦那さんには予定外の放牧に出ていただくこととなった。
幸い、しばらく寝ていたら症状は落ち着き、清掃スタッフにタオル交換だけしてくれと交渉できる程度の応対も可能に。22年度から再開した英会話講座、少しは役に立っただろうか。

夕飯をお宿近くのお店でテイクアウトとしたのも、そういう背景による。いずれにしろ、地元おねえさんの激推し魯肉飯をもりもり食べられる状況には程遠かったのであった。

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