台湾に行きたいわん (6) 高雄/充電輕軌
31 Oct 2023
ハロウィンだからといって特段何をするでもなく、かぼちゃ料理するでもなく(それだと冬至になってしまうような)ふつうに過ごしております。ファミリー層が狭い範囲にたくさん住んでるようなとこなら催事やったりするんやろね。
さて高雄は2日めのメインイベントへ。
文化センターから歩いて向かっていたのは、橘線の駅がないところに存在する別の駅。最寄りどっちから歩いても数分かかる。
高雄捷運が運営するもうひとつの路線、環状輕軌。今のところ市内唯一の LRT である。
ただし環状といっても現状は折り返し運転中。電車はもっぱら、こちら側からのみ走ってくる。
反対側の延伸工事は着々と進んでおり、名実ともに環状化するのはもうまもなく(来年早々か)。
それまでの間、とりあえずはこの凱旋公園が終端駅ということになる。
電車がやってきた。さあ乗るぞ、という段になってふと気づく。
昨日買った iPASS、MRT 乗り放題だけど LRT は対象外で、しかもチャージしたことないよな。このままじゃ乗れなくない?
即時乗車をあきらめ、徒歩圏内でコンビニを探してチャージを依頼するも、機械からはエラー音。そこで初めて、我々が持つ乗り放題券はチャージ不可と判明する。裏面にバッチリ “This card cannot be value-added” と書いてあったことものちに確認。
こうして既出の通り、新品 iPASS を買い直すに至った次第。
ふぅ。なんとか乗る準備を整えて駅に戻ると、別の車両が待っていた。
派手ラッピングつき。台湾全土を周って科学教育の普及を図るイベントの告知だったようだ。
最初に観た原色と同様、アルストムの Citadis を採用した2次車。いかにも欧州っぽい車内ながら、座席にモケットつきは珍しいな。ちなみに当家、アルストム純正路面電車はこれが初乗車(導入後に製造会社がアルストムに買収されたヴェネツィアを除く)。
IC カード類は乗車時だけタッチする方式(むしろ下車時はタッチするなと書いてある)。
ほどなく動き出した電車は、しばらく大通りを道なりに進む。
やがて紅線と交差するあたりで一旦下車。前鎮之星ってまたずいぶんと輝かしい名前やなと思ったら、駅の真上にかかってる歩道橋(自転車可)の名前が由来だった。
ちょうどそこへ対向列車が到着。来たものは撮っておく、これ大事。このあとの出来事を考えるとほんと大事。
なお余談だが、台湾はウーバーイーツをはじめとする食事配達サービスがとても使われている。お店多い、バイクも多い。あの業態が普及するには最適な環境だったといえる。
ここで改めて地上設備を確認しておく。
各駅に設置してある1回乗車用券売機。ただどちらかというと便宜上置いてある感も強く、客の大半は IC カード持ち。
カード読み取り機は車内だけでなく駅にも設置。いつでもできるが、いつピッとしたか忘れそうなら乗車時にやる方がよさげ。
運行間隔は10〜15分と意外にも控えめ。全線開通したらもうちょっと頻度増やすのだろうか。
そしてもうひとつ、高雄の LRT における特筆事項。
駅以外の全線、架線がない。電車は駅に着くと急速充電し、次の駅まで電池で走ってはまた充電を繰り返す。
充電時に上げているのはパンタグラフではなく、充電用の別デバイスのようだ。と旦那さん。なるほど、確かに。
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