電車王国の繚乱 (3) 物語ある駅

今日はやたらよく雨が降った。量も多いし勢いも強い。これでもうちょっと気温低かったら先月みたいな大雪だったかも。そうならんでよかったー。
さて、引き続き広電界隈からまったりお送りします。

せっかくここまで来たので、ちょっと駅前を散歩してみる。

JR、広電、バス、タクシー、自家用車。それぞれがロータリーを囲んで仲良く共存しているようだ。

横川自体は初めてじゃないけど、基本的に電停と電車しか観てなかったりするので、意外な見落としもあり。

特にこれ。「日本最初の国産乗合バス誕生の地」。へぇ。日本初を謳う出来事は全国津々浦々にあるのが相場だが、ここにもあったのか。さらにもっとわかりやすい解説がいろんなところにあった。

ロータリーの南側、大きな木に囲まれた謎の構造物。そこはかとなく明治大正ののりものを思わせる屋根。

中に鎮座していたのは、当時の車両の雰囲気を再現したもの。
足回りがあまりにも現代的すぎる、と旦那さんは一発で見抜いていたが、クルマに興味がないと見落としそう。それはさておき、昔のこの手の乗り物って運転席が屋外なことが多いが、馬車からの伝統かね。

電停のすぐ脇、機器を収納していると思われる箱を利用して、乗り合いバスの昔話が記されていた。

要約すると「新しもの好きな人が東京の業者に発注し、業者は見よう見まねで製作。広島民大注目の中で営業開始するも、タイヤが保たないわ、坂には弱いわ、馬車業者には妨害受けるわで、結局短期間で終了」ということらしい。
時を経た現代、新しい路面電車車両を続々と開発する会社があることを考えると、心意気は引き継がれているのかもしれん。

と、そんな横川には次から次へと電車がやってくる。

折り返しも早く、物によっては5分とかからない印象。

そこへピッコラたん登場。これ幸いと、先程撮れなかった側面をしっかり拝ませていただく。両端にリボンを配している辺り、都電ケーキを思い出さなくもない。

クリスマス版やバレンタイン版もあったらしいが、そこまでこまめに追えるのは地元民くらいやね。この調子だと “WINTER” 以外にもいろいろ出てきたりして。

目元のワンポイントがチャーミングな彼女を見送ったところで、我々は次の目的地へと移動することにした。

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