電車王国の繚乱 (4) 推進する力・1
6 Mar 2014
4月5月の予定。府中も一瞬検討したんだけど、遠いのに加えてなんか激戦っぽかったんで回避して5月有楽町に絞って結果待ち。既に参戦決定済な有料会員の皆様、うちも無事当選したらよろしくねー。
と全然関係ない話を枕に持ってきつつ、広島旅のお話はちょっと趣向を変えて。
あら随分と綺麗になったねー西条。そういや2年近く前に来たとき絶賛工事中で、駅舎の改札内にトイレがなくて駅員さんに頼んで有人改札通してもらったのを思い出した。
この工事は自由通路を作るのが最大の目的だったらしく、駅舎に見えるこの建物のほとんどは改札外。バスで隠れている部分に入口があり、そこからエスカレーター等で上がると通路(冒頭写真の黒い部分)、その途中に改札があるという構造になっている。
余談だが、現トイレは白い建物部分に作られたため、結局改札外のままである。まあ駅で長居するのは想定外か。
陽も傾いてきた中、お目当てをしばし待つ。
なんだかんだで見慣れてしまった末期色も鮮やかさが増す。ちょうどこれが出るのと入れ違うくらいの頃合。
夕日の中を貨物がやってきた。まもなく停まるので、ゆっくりゆっくりと。
当列車を押していたのは EF 67。さすがに1本しかいない0番台を引き当てるほどの強運はなかったものの、100番台は元気なようでなによりです。ただでさえ赤いのが夕日プラスで飽和しかかってるけど。
土曜だからか思ったより編成が短く、かなり東寄りに停車したので、切り離す場面は旦那さんにおまかせすることにした。いつもながら連結解除の早いことといったら。
側面いっぱいにオレンジ色の光線を受ける姿は、地上設備が新しくなっていく中でもまだまだ色褪せない現役の矜持を漂わせているようでもあり。
到着から5分ほどで、折り返し回送に備えて機関車は奥へ引っ込む。見送るお寺の赤い瓦屋根もほのかに染まる。
陽の光はいよいよ山の向こうに消えようとしている。最後の輝きがレールを美しく浮かび上がらせる。
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