森と都会に囲まれて (5) 明治を歩く・1

重い腰を上げて、新年に向けた準備を進める。出す場所によって複数パターン作るのが恒例になってるんだが、後から着手したいちばん軽いやつが最初に完成してしまった。別のやつも素案はあるし、まあクリスマスまでにはなんとかなるやろ。
さて盆の愛知県はここから2日め、ある意味こってり観光モード。

名古屋市内のお宿を出て、岐阜との県境近く、犬山市内までやってきた。

おっと、「今はもうない路線」があるじゃないですか。現物を観ることなく廃止されてしまったピーチライナーの名残。高速から、遺構らしきものがちらりと見えただけ。

というわけでここは明治村。もう何年も「行きたい/連休に行くものではない/また今度」のセットを繰り返し続けてきた、当家長年のいつか行くぞリスト常連メンバーだった。やっと来れた。

事前にわかっていた残念ポイントは、園内の移動手段かつ雰囲気演出アイテムであるところの SL が運休していたこと。翌日なら盆休みモードで運転していたかもしれんが、それと引き換えに混雑も予想される。今日のところは客車を眺めるのみ。

動いていればそこをポーッと通過するのだろう、と脳内補完。

明治村には入場ルートが2つあり、駐車場が空いてそうな北口を選択した。それに伴って、ひとつアドバンテージが発生する。

うおー! これが本物かー。のっけからテンション上がるわー。
帝国ホテル中央玄関。北口から入ると最初に出会える、当施設でもトップクラスの有名物件である。正面が南東を向いているため、朝いち(10時開園)でここを綺麗に撮るなら北口利用がベスト。

それにつけても、室内に入る前からもうライト節。以前芦屋で訪問したヨドコウ迎賓館と同じフランク・ロイド・ライト氏の作品は、一目でわかる個性的な意匠。

ではさっそくおじゃまいたしましょうか。

正面の吹き抜けを支える柱がもうこれだけ装飾性に満ちている。

1階に人が多かったので、とりあえず2階に上がってみた。壁の素材チョイス、大きな格子状の窓、天井にもあしらいが。

一見シンプルな部屋も、目を凝らせば窓の桟に細やかな細工があちこちに施されている。

昼でも暗くなりがちな内側には、これまた個性が光る照明。光芒にまで行き渡るデザイン。

2階からホールを見下ろしていると、居合わせた見学者に対して館内ガイドさんが解説を始めた。

ふむふむ、この構造はテレビや映画に適している、とな。両正面に構える柱の間隔が広く、その間にある各フロアが横長に見えるため、引きの構図で人が行き交ったりするシーンを撮るのに大変都合がよろしいようで。あぁ、うん、そういうの観たことあるわ。

思わぬところで知る撮影秘話。挙げきれないほどいろんな作品に使われてるようだから、あれも鉄板ネタなのだろう。

ホテルなのでフロントも残されている。戦前の洋風建築で広さも十分、これだけ使いやすいロケ地も珍しい。

いろいろと感心しつつ玄関を出る。下調べ段階で絶対観るべき建物トップがここやったんで、早々に寄れてよかった。

そのすぐ近くに、これまた知名度の高そうな建物群。

遠目には学校ぽさもあるが、近づけばすぐにわかるガッチリした鉄格子。金沢監獄の一部建物が移築されている。

そして一歩足を踏み入れればピンと来る既視感。うん、ゴールデンカムイで観たね。

あの物語では網走だったけど、金沢も同様の構造。放射線状に連なる建物の中央、廊下の交点にある監視室は網走のもの。

合わせて正門も付近にある。この区画を楽しみにして来る人もきっといるはず。

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