霞か雲か旅路を覆う (1) 夢幻の大橋

ちょっと用事で梅田へ。用件本体がさくっと終わったのもさることながら、暖かくなる前に「乗り換え2回必須なとこ」に何度か行った経験を踏まえると、やっぱ乗り換えなしで済むのは圧倒的に楽ですわ。移動時間のロスも少ないし。
さてここからは連休帰省のお話。諸事情によりコンパクトサイズとなっております。

諸事情とは何かというと、序盤の車中からの眺めに凝縮されている。

景色がないから場所すらよくわからんな。たぶん因島大橋。
そう、お天気がよろしくなかったのである。今年は「3連休+3平日+4連休」という構成で、当家は平日も全部休み。であれば、平日に動けばオフピークできるのでは? それで平日3日間を帰省に充てた次第。暦ありきだったから天気は受け入れるしかない。
とはいえ、せっかくしまなみ海道ルートを取っておいてなにも観ないのもなぁ。視程がないのは覚悟の上で、以前登った亀老山へ再び足を運んでみた。

うーんと、見え…てなくもない、か? よく見えてる時のは前回訪問時を参照いただくとして。

雲のかかり方は分刻みで変わり、ちょい下の展望スポットではこう。全体が見えることはなかった。

そんな来島海峡大橋、今日のコンディションで俯瞰が無理なのはわかった。とっとと渡ろう。

このあとも天気は不安定だが、時間帯によっては青空も見えるくらいだった。ムラがすごい。

ひとまず昼食としよう。やってきたのは、渡りきった足元付近のエリアにある「松製麺所」さん。

こうも気温が高いと、うどんは冷やがよい。シンプルなぶっかけうどん(トッピングは任意)に、はも天。これで 500 円はさすが四国。早い安いうまいの三拍子揃ってありがたいお店だった。

ふぅ。食後、もっと近くで橋が見えるスポットへ向かう。

四国本島の上陸地点付近に、2つの展望台が設けられている。こちらは高い方の糸山展望台。

思ったより景色が見える。ここまで来た甲斐があった。

そもそも本州走行中は雨すら降っていたくらいなので、3連吊り橋となっている珍しい構造が見通せただけ上出来。

サイクリングロードとしても大変著名なしまなみ。ちゃりで渡ってきた人が手を振っている。振り返したら気づいてくれた。

そんな糸山展望台と駐車場を共有しているのが来島海峡展望館。

なにかのランキングで1位だったこともあるらしいし、トイレや飲食も可能なので、むしろこっちが本体かもしれん。

こちらは橋をやや見上げる立ち位置。あれ、また霞んできたぞ。

橋の下は航路が何本も通っているようで、次々に船が通過していく。

旅客あり貨物あり。瀬戸内経由で九州や日本海へ抜けるにはここを通るしかないので、1日あたりのトラフィックも多そうだ。

でだ。ここは今治市。実家まではまだ距離があるので、地道に進もう。と走っていたら、

車窓にでっかい船を発見。思わず下車してちょっとだけ見物。CELESTE ACE という名前から調べた結果、これは自動車運搬船。

すぐそこの「新来島どっく」で今年建造されたばっかりらしい。

一目見て終わりかと思っていたら、車でそう遠くないところに公園を発見。ついつい寄る。

星の浦海浜公園といって、海沿いには白い砂浜。夏なら海水浴客で賑わっていることだろう。

波打ち際越しに、ドックと船が見える。作ってる時に出くわしたらそれもおもしろそうね。

なわけで、あとは着実に実家へ向かうのみ。

途中までは予讃線とつかず離れず、後半は市街地を避けて迂回するなどして、渋滞もなく無事到着。
母方祖母のあれこれ(昨秋逝去)もあって、うちの実家には1年以上ぶりの訪問。形見分けのような話もちょこちょこありつつ、本来なら正月にご馳走になっていたであろう食材も交えて賑やかな夕飯となった。

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