Sweet 10 Journey (29) 至福の温泉宿
13 Dec 2020
雨こそ降らないものの、あまりにも寒々しい冬の空。こういう日の夕飯は鍋に限ると、食材を買い足す。午後の用事も済ませて帰宅、ひと息つきかけて旦那さんが気づく。鍋のシメがない。あわてて近くのミニスーパーに駆け込みましたとさ。
さて秋の豪遊4日めラストはお宿について。
今回の旅を豪遊と称したのは、全体の予算もさることながら、この日のお宿にあったと言っても過言ではない。城崎や箱根で豪勢に行った回と並ぶ、いやあるいは超えたかも。
そんな「山荘 神和苑」さん、すでに門構えからして空気が違う。
立派なエントランスを経由、通されたロビーでソファを悠々使いつつ、お茶をいただきながらのチェックイン。て、平日なのに意外と客いるなーと思ったら金曜日だった。1日休んで週末伸ばしたパターンか。ひとしきり説明を受けたのち、いよいよお部屋へ。
あ、これはやばい。めっちゃ広い。もはや自宅より広い。これでスタンダードクラスやで。
そんな本館和洋室、リビングと和室だけでも十二分にあるのに、駄目押しで寝室が別についている。
さらに各室標準装備の源泉掛け流し風呂。内湯と名乗ってはいるものの、テラス側の窓全開で気分はほぼ露天風呂。いやはや。これだけ付いてればそりゃあのお値段するわ。
そしてこちらのお宿、鉄輪の中でもやや高いところに立地しているため、眺めがとってもよい。
当家が利用した本館の背後、もう一段高い地盤に増設された新館からは、ほとんど遮るもののない状態で街から別府湾まで一望できる。施設としてもいろいろあるんだが、とりあえずプール手前のスロープを上がって眺望だけいただいてきた。
湯けむりの数だけ源泉あり。宿泊施設のものが多いと思われる中、ベージュ色の建物の右側にある緑地がおそらく白池地獄で、左手前には鬼山地獄らしき箇所も。いかにそこらじゅうが温泉だらけかよくわかる。
手前の湯けむりは、敷地内にある源泉のものだろうか。奥のは県の施設で温室など持っている模様。温泉資源は観光だけじゃなく、あれこれ役立てられている。
大浴場でひとっ風呂して、到着時に希望しておいた19時、夕食会場へ。
鉄板焼やしゃぶしゃぶ等も選べる中、当地ならではの地獄蒸しコースをチョイス。
肉魚野菜とあれこれ入り。蒸し物でこんなに味わいが出るのかと、温泉パワーに驚きながら完食。
前菜吸い物刺身、基本すべておいしゅうございました。終盤で白ごはんと一緒に出てきたのどぐろがめっちゃ脂乗ってて胃を案じるも、そう言いながらデザートはするりと行けるわけでして。
ゆっくり休んで翌朝。部屋から眺めた景色は、もやと湯けむりが渾然一体となりかかっていた。
夕飯前に露天風呂へ出た頃から降っていた雨が、まだ続いている。前日午後だけで地獄めぐりを回りきったのも、予報をふまえてのこと。
8時からの朝食は、三段重風に組まれた品々を中心に。昨夜あれだけ食べたのにすんなり入る不思議。
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