或る小倉日記2007 (12) 時流という残酷

今日も書くよ。まだ1月完結諦めてないからね。
しかし、このお散歩編が意外と長かったりするわけだが。高校以上にいろんなことが詰まっていたことに、書いてみてから次から次に気づくんだなこれが。要するにここらへん全部庭だったってことか。あー書いてて超たのしー。えぇ、もう完全に自己満足の領域。すいません。

もくじ

ごあんない(毎回掲載しますよ)

このシリーズは、mixi 先行公開(というか生中継)していた06年大晦日〜07年正月の小倉滞在の模様を、みくし日記の文と携帯写真を下地に、まともなデジカメ写真を追加して再構成したものです。


ところで、リバーウォークは区役所跡地。ということは、その裏に小倉城があるわけで。行ってみようかとも思ったが、近寄ってみたら本丸が改装中らしくネットで覆われていたのでやめた。
それより、だ。此処にあるのは小倉城だけじゃない。もうひとつの重要施設。


八坂神社。
戸畑にいる時から既に、初詣と言ったら此処だった。要するに、小倉付近で著名な神社が此処しかないのだ。高校になって彼氏や N たちと太宰府に行くようになるまでは、他の神社に初詣した記憶がない。
ついでなので余談。その太宰府行き、確かに初詣でもあったが、メインはあくまでラジオの年越しオールナイト公開放送イベントだったりする。元旦の午前4時とかに半分寝ながら、番組スポンサーが売ってるインスタントラーメンをすすったものだ。いやもう何しに行ってたんだか。あ、梅ヶ枝餅に思い入れがあるのもこのせいかも。


ともかく八坂神社にも相当お世話になっている。厄除けのお祓いも一度やってもらった気がする。が、当然高校を出てから来ていない。
十数年ぶりの初詣だ。そして、おそらくは最後のお参り。

01月01日 13:20 めざせ三社参り
八坂神社の列に並び中。実は2社め。
え、何を願うかって?そら勿論…(ry


昼過ぎとあってだいぶ人は多かったが、比較的列の進みはよく、待ちストレスが重くなる前に鈴にたどりつくことができた。
お賽銭を納めて、からんからん。神様さえ聴いてくれればいいことなので、お願いごとは秘密。ただ、一番の願いが叶うようにと祈ったことには違いない。愛宕神社でお願いごとをし忘れていたことには、後で気づいた。いいよね。欲張り過ぎはよくない。
ついでにおみくじ。中吉。焦らず時流に任せて受け身になる方がいい、とおみくじは言っていた。そうなのかな。主張が強すぎると駄目って話か。肝に銘じよう。

ふと横を観たら、リバーウォーク側の門。バス通りに近い関係でかつてはそちらから入っていたのだが、思うところがあって来た時と同じ鳥居側から出た。
もうちょっと南のあれこれも観ておきたかったから。


小倉城周辺は少し施設が増えて整備されていた。庭園も清張記念館も、いた頃はまだなかった。記念館のある方って、確か桜が結構あったっけな。
此処を離れてから時々観た夢。何故だか場所はいつも、小倉城裏の桜の中だった。強風に舞う花びら。その向こうへ手を伸ばせずに立ち尽くしているわたし。実際は、そんなシチュエーションは一度もなかったのに。


そんなことを考えながら道を抜けると、突き当たりの道路の向こうには中央図書館。
此処もお世話になった。涼しいという理由で受験勉強に使ったような気がする。ということは、一応勉強はしていたんだな。すぐ出てくる記憶といえば、始終部活に明け暮れていたことばかりなので。

そして此処近辺で一番の思い出は、図書館の裏の森を抜けたところの野外ステージ。何かの理由で学校が使えないときなど、困った時の練習場だった。
1年の早春公演。此処まで来て寒さに震えつつ練習した。そしたら途中で保育園児の散歩にステージ上まで乱入され、まじ切れ寸前(当時はまだ子供苦手)のわたしに対し、先生志望の N は実に楽しそうに相手してた。
練習だけじゃなく、卒業した先輩が興した劇団の公演も、旗揚げ含めて此処で2度。あのステージを思い出すたびに、「また、来夏!」という N の台詞が耳の奥で聞こえる。


しかし、ステージの周辺風景や図書館との位置関係をその場で思い出すことができなかったのは、ある激しい変化のせいだった。
なんだよこのだだっ広い空間は。
おかしい。何かがなくなってる。跡形もなさ過ぎて連想する手がかりがない。なんなんだこれ。

それが小倉市民会館だったことに、東京へ戻ってからしばらくするまで気づかなかった。リバーウォークの劇場が至近距離過ぎておかしいと思ったら、あれこそが会館の後継施設だったのだ。なんてことだ。
中学のとき、彼氏と N が揃って演じるのを観た最初で最後の舞台。ステージ上の姿も、終演後に他の中学の女の子が2人のサインを求めて作った長蛇の列も、眺めていることしかできなかったけど。思えば、あのときの驚きと衝撃が、その後のわたしを突き動かしたのかもしれない。
そんな記念碑的場所が、またひとつ消えていた。

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