みかんの国行く頃 (12) 八幡に詣る
24 Jan 2020
今月中に目処を立てておきたかった今回の申告。準備を進めているうちに「今年の赤字を去年に回す方法」があるらしいと気づく。うまくいけば、去年の源泉額でわずかに取り戻せなかった分がなんとかなるかも。ちょっとがんばってみる。
さて年越し松山はようやく今年の話へ。
起きたのはニューイヤー駅伝が始まる頃。地元食材入りのおせちと、餅おかわり可能な雑煮で、のんびりと朝が過ぎる。実家が岐阜だった間は雪道の懸念から正月帰省せず、さいたま帰省の場合も近年は大晦日までに帰ってきちゃうパターンが多かった近年。実家でだらだら、自分でおせち手配しなくていいのは、ぶっちゃけ楽である。
そんな無精話はさておき、まずは初詣だ。歩ける距離にお寺と神社。ついでに昼食も取りたいし、近隣に店が多そうな神社にしよう。と、4人でやってきたのは、温泉からそう遠くない伊佐爾波神社。なのですが。
うおっと。なんやこの大行列。もしかしなくても全部参拝客か。神社への参道は他になくもないのだが、裏道は駐車場に通じる車道でもあることから、これまた車の大行列。歩くには適さなそうだ。しゃーない、並ぼう。
ゆうに 100 段を超える石段。年月を経て角が取れたのか、お世辞にも平坦とは言い難い。1段上がるごとに乗りやすいところを選んで踏む。たまに背後を振り返り、列が後ろに伸びただの、地上からの距離が増えただのと、地道に進捗を確かめつつの牛歩。
20分ほどかけて高台に到達。
近年綺麗にされたばかりなのか、とても鮮やかな朱色の姿は、城からも見えていたことに帰宅後気づく。
この楼門をくぐり、回廊に囲まれた本殿の手前でおまいりする。本殿も含め、主要な建物がまるっと重要文化財指定。というのも、ここの建築様式は石清水などと同じ「八幡造」で、同タイプの神社は片手で数えられるくらいしかないらしい。へぇ。
掲示されていた今年の星回りで、旦那さんが「八方ふさがり」に該当していたことを除けば、いい初詣になった。関西帰還後、厄神さんで例年より念入りにおまいりしたのは、そういう経緯あってのこと。
石段を下り、大きな旅館のある静かな道を抜け、本館周辺へ。今回の滞在中に本館を利用しなかったのは、もうひとつ理由がある。
絶賛工事中でして。
保存修理事業が昨年初頭に着手され、休憩する広間や皇室専用室見学など、肝心なところの半分以上が利用できない。しかも主な工事エリアには上屋根がかけられ、バッティングセンターか何かのようなビジュアルに。飛鳥乃湯泉を作った理由がよくわかった。
人力車の並ぶ地点を回り込んだ北側が、暫定出入口として供用されている。
そしてなぜか火の鳥。上屋根の側面にもでかでかと描かれている。どうやら、建物の再生を火の鳥のコンセプトとかけた PR プロジェクトによるものらしい。ま、これはこれで「今だけの限定」として楽しむのもよし。
本館の正面からすぐのところに、元日から開いてる店を発見。ここにしよう。
「魚武」さん。なんかメニューに見覚えあると思ったら、初日の「金兵衛」と同じ会社がやってた。世間は狭い。
正月なんで昼間っから道後ビール。
食事は他のものを検討していたのに、席に着いた瞬間目に入ったお品書き「鯛塩ラーメン」に全員でつられる。あっさり胃にやさしい系。夕飯が肉の予定だからちょうどいいか。
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