異邦人、香港に願う (7) 赤柱湾景・1

そろそろ秋も深まるどころか一気に冷えてきて、朝晩は気温1桁になることも珍しくなくなってきた。季節感のある場所へのおでかけも検討しつつ、鼻とのどの調子が今一歩戻ってないので無理は禁物。明日はライトにお気楽モードの見込み。
さて香港2日め、しばらく都心部を離れてお送りします。

赤柱を今回の訪問コースに入れた理由は2つ。ここのところ(少なくとも当家訪問週までは)デモ開催が土日に集中していたことから、日曜にデモの多そうな都心部を離れたかったのがひとつ。

そしてもうひとつは終点から歩いてすぐ、赤柱市場道の東の入口にあった。ヒントは上写真と下写真。

画質がアレなのはさておき、同じ場所であることはおわかりいただけるかと。
過去の香港旅でも銅鑼湾付近で新旧比較を行ったけど、同様にこの古い写真も返還直前に撮ったもの。ビル側の店舗や道路の舗装など変化した部分も多い中、右側に並ぶ小屋の列はかなり面影を保ったまま。

パックツアーで回らされたこともあって当時の記憶がろくにない中、唯一鮮明に覚えていたのはあやしい湿気とり。一生懸命ひらがなを真似ようとして「さすせか」という謎単語が生まれちゃってるのがじわじわくる。「さわやか」って書きたかった説濃厚。

と、そんなさすせかは置いといて散策開始。

ビル沿いの道をつきあたりまで行くと、左右に商店の並ぶ細道が続く。とりあえずいっぺん市場を通り抜けてみよう。

ちょっと行ったら海側に出た。市街地とはずいぶんテイストが異なる、ちょっとお高そうな中層マンションがいくつか並ぶ。

海沿いに点在するいくつかの施設、そしてゆらゆらと浮かぶ小舟。

街の雰囲気を観に、赤柱大街を西へ進む。

つきあたりには、いかにも現代的な小ぶりのショッピングモール・赤柱廣場(Stanley Plaza)。返還前に存在したかどうかはわからんけど、ともかく数年前にリニューアルしたようだ。

屋外スペースを挟んで南側に建つのは、一転していかにも歴史的経緯のありそうな石造りの洋館。Murray House といって、もとは中環にあったのを移築、店舗へと改造して今に至るとのこと。

その先には、海に突き出した展望台のような船着き場。足元はともかく、上屋はこれまた時間の積み重ねを感じさせるレトロな構造。かつて中環の埠頭で使われた屋根を再現したらしい。

Murray House の前に、門のように並ぶ2つの柱。奥の床には龍が彫り込んであるし、この延長線上になにかあるパターンか。

振り向いて直進すると、木に囲まれた小さな建物。香港各地で見かける天后廟がここにもあったか。

主な施設の配置を把握したところで、赤柱廣場をぶらぶらしてみる。

店舗のジャンルは様々。一部はオープンエアになっており、今日みたいな天気のいい日にぴったり。まあどっちかっつーと暑いんですけど。

涼を取るついでに雑貨屋でベタなグッズを眺めて楽しんだり、ドラッグストアで日本メーカーの多さに驚いたり。余談だが、トイレもぼちぼち綺麗っす。来るたびにトイレ事情は改善してるわ。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。