異邦人、香港を駆ける (5) 避風塘蟹

そろそろ年末年始のあれこれを考えんといかん季節。さいたま帰省予定は義母さんとも相談の上だいたい目処が立つ。おせちはさっきポチった。年賀状は購入枚数算定中。てことは絵柄も考えんといかんのかー。干支なんだっけ(そこから)。
さて香港初日は毎度の重要なお楽しみ、お食事の時間がやってまいりました。

夕飯候補の2軒を外観で比べた結果、店外に価格表記がある=敷居が低いという理由から佐敦寄りの店に決定。

「太湖海鲜城」さん。予約なしであっさり座れたのは、木曜夜という好条件あってか。
なんと日本語メニューまで備えており、日本人が多いことは想像できる。が、それを隅々まで読んでも、我々の求めるモノが載っていない。卓上の自社広告入りティッシュ箱にその品を見つけ、店員さんに尋ねると、多言語メニューを出してくれた。そうそうこれこれ。

いったい何が目的かというと、こちらでございます。

どーん。はい、16年のアレに続いてまた蟹ですわ。避風塘炒蟹。身の詰まり具合で言ったら前回の店に軍配だが、これはこれでうまい。ほじれば出てくる身の甘み。そして周辺のナッツとにんにくかじって余韻を堪能。

青菜が進む進む。どう考えてもシンプルな調理しかしてなさそうなのに、やたらうまい。不思議。

ほたて焼きもうまい(写真は取り分けてくれた後の1人分)。
と、小一時間で満足。なお蟹の影響により、お値段は香港での1食あたり最高額を記録いたしました。日本円換算で諭吉1人と少々。

ふぅ。この後デザートも視野に入れていたので、腹ごなしついでに夜景でも観て回ろう。

そういや、夜の彌敦道って重慶大厦付近以外はあんまり撮ったことなかった気がする。そりゃそうやな。デモ民で荒れてた14年、台風からの雨が多かった16年。振り返れば納得。

さらに進んで佐敦駅より北のエリアへ。

電車の架線もなく、2階建てのバスも来ない脇道の方が、看板の存在感は増す。翠華は相変わらず派手やな。

カラオケにサウナ、さらにナイトクラブ。夜の街は競うように店名を掲げる。ネオンから印刷フィルム、そして LED へと、時代の変遷も感じるね。

そして徐々に数を減らしつつある、おそらくもっとも伝統的な、1文字1枚の板を連ねたタイプ。

おなかすいてたら、ああいう串フードについ釣られることもあるだろうな。などと考えつつ、さらにぶらぶら。

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