或る小倉日記2007 (5) 偶然のギフト
13 Jan 2007
土日は更新きついかな。くまだけ横浜泊なので、送迎とかいろいろあるし。だからってんじゃないけど書けるうちにどんどん書くよ。
お待たせしました、ついに元日思い出ツアー編開始。でもなかなか先に進まないのは仕様です。
ごあんない(毎回掲載しますよ)
このシリーズは、mixi 先行公開(というか生中継)していた06年大晦日〜07年正月の小倉滞在の模様を、みくし日記の文と携帯写真を下地に、まともなデジカメ写真を追加して再構成したものです。
新年最初に口にした食べ物は、ホテル2階のレストランのアラカルト洋食メニュー。しかも、ろくに味わう暇はなかった。くまにベビーフードをあげるのであたふたしていた、それもある。しかし最大の理由は別のこと。
食べ始めてまだ間もない時、父の携帯が鳴った。席は携帯禁止なので一旦ロビーへ出た父は、通話を終えると険しい顔で戻ってきた。
電話の主は祖父。祖母の様子がおかしい、というのだ。
昨日のくまのやんちゃ(前々回参照)を踏まえてか、父は言った。そういう緊迫した場面には、くまは連れて行かないほうがいい、と。わたしもそれは同意だった。おそらく、行ったところで邪魔というか手持ち無沙汰というか、何も助けにはなれないだろう。
ということで、ともかく両親だけで駆けつけ、わたしとくまは祖母が落ち着いてから合流することになった。父と母は急いで残りの朝食をかきこみ、あわただしく出て行った。わたしは自分の分を食べながら2人の出発を見届け、のんびりと部屋へ戻った。
さて、どうしよう。
…ふと、昨夜窓の外を見ながら考えたことを思い出していた。
01月01日 09:48 緊急ひとり旅
正月早々あわただしくなってまいりました。
祖母の具合がいきなり朝からまづいそうで、両親のみ出発。わたしはくまと留守番。あれ?
じゃあ何か、今日はプチ旅か!八坂神社と高校行っちゃおうかな…その前に駅前がどれほど寂れてるか見てみるか…それに変わりまくりの紫川付近も気になるし。あーきりがねぇ。
昨日の祖父母の様子を目の当たりにした段階では、そんな思い出スポットを訪れたいと言える雰囲気じゃないと思ってた。だから、せっかく小倉まで来たけれど、あちこち巡るのは無理かな、と、諦めかけていた。
それが。
言っちゃ何だが、これって千載一遇のチャンスなのでは!?
と思った瞬間、荷物をソロ外出モードに詰め替えている自分がいた。いつ呼び出されてもいいように、くまの1日分の必需品もきっちり入れて。
カードキーを手に、くまをだっこひもで抱えて、わたしは部屋を飛び出した。
ではどこから行こう。と1階エントランスを出た目の前、信号を挟んではす向かいに、なんだか見覚えのある建物がぽつんと立っていた。
…浅野パティオ!
そう、それはまぎれもなく、高校卒業した日に仲間みんなで行った、まさにそのカラオケ屋に間違いなかった。TM も B’z も trf も歌ったよ。とにかく皆で朝まで盛り上がったあの店。演劇部の同期と後輩、それに奴らと。
その「奴ら」=とある友達グループこそが、当時の彼氏のそれであり、同期のある人のそれでもあった。前回 mixi 引用文にうっかり登場してしまった、N というのがその人。気づいた人は気づいたかもしれないが、わたしの現ペンネームは彼に影響を受けたものだ。演劇の師匠であり、人生のアドバイザーでもあった、でも今は行方が判らない、その人に敬意を表して。
こうして、初っ端から予想外の形で、わたしは一瞬のうちに高校時代に引き戻されていた。
さあ、行こう。次は小倉駅だ。最後に観たのは工事真っ只中の97年。どれだけ変わったか、しかと観てやる。
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