異邦人、香港に遊ぶ (25) 辣蟹将軍
21 Nov 2016
ここんとこずっと天気がいまいちのまま推移している。何がめんどくさいって、洗濯物が乾かない。1日中外に干してても駄目で、季節はずれの扇風機を使うこともしばしば。エアコン暖房の時期になるまで片付けられそうにないな。
さて香港2日め、締めはやっぱり夕飯のお話。
喜記蟹将軍、という店名。将軍っすよ。なんか強そう。
今回の旅は、現地グルメを楽しむことも重要なテーマ。とりわけ蟹は秋が旬であり、前回食べる機会がなかったので、今度こそはと出発前にいろいろ調べた。そんな中、JCB 提携店でお得なセットメニューを提供、という話を耳にする。だがセットを食べきれる自信はないし、なにより蟹をしっかり食べたい。てことで、蟹を出す店リストとして参照するにとどめ、単品注文前提で絞り込んだ。そもそも2人ともメインのクレカ JCB じゃないし。
もともとは50年以上(おもてのポスター曰く60年)の歴史あるお店。ここは iSquare に入っているかなり新しい支店で、本店は銅鑼湾にあって著名人も数多く訪れる超有名店らしい。
平日だからか、入店が18時台と早かったからか、幸い席は空いていた。
そしてふと気づく。ここまで現地で利用した飲食店すべて「◯記」だということに。帰国後調べたら、要するに「屋号の接尾語」。◯◯さんのお店、という意味になるらしい。越後屋三河屋の「屋」か。
すでにガンガン食されている方もおり、なんとなくメインディッシュのボリューム感を察する。
もちろん注文の主軸は、看板メニュー・炒辣蟹。あ、辛さは一番マイルドな「小辣」でお願いします。
あとは蟹本体の大小によって単価が変わる。我々2人には小さい方で足りるやろ。するとお店のおっちゃん、重さごとの在庫と単価を書いたメモを示し、小サイズの中でも大きめのものしかないと言う。そして加工前の蟹を厨房から出してきた。あ、うん、それでいいや。
なおここまで全編片言英語にてお送りしております。さすがに日本語書いてないし。
注文から10分少々、お料理が運ばれてまいりました。
野菜も食べたいねってことで青菜炒め。そして、
こちらが炒辣蟹でございます。蟹まるごと1匹を、にんにく&唐辛子を入れた油で揚げるように炒めたもの。
少しずつ掘り出して、いただきまーす。うん、うまい。周囲のにんにくチップも食べられるんだけど、これがむちゃくちゃうまい。ごはんに載せたい。
はさみは硬くて大きい。途中でお店の人がやってきて、ペンチでガンガン叩いて割ってくれた。他の部位も余すことなく全身つついて綺麗にいただいたが、特にはさみはしっかり蟹の味がする。
はさみの大きさ、そして甲羅の模様を観ての通り、日本の蟹とはだいぶ違う。つーか実は上海蟹ですらなさげ(喜記グループはベトナムから自前で輸入してるらしい)。何はともあれおいしゅうございました。
ちなみにお値段は、蟹 $500、青菜 $68、あとは青島ビールやらお茶やらで総額 $724(当時約 10,000 円程度)。もともとある程度予算を見込んでたから無問題。
こうして宿に帰り、1日の出来事をかみしめつつ(備忘録メモ作りともいう)この日の活動は終了。
台風レベルがこれ以上高くならないことを願いつつ、眠りについた。
なお蛇足だが帰国後まもなく、香港内で流通していた中国本土産の上海蟹にダイオキシンが含まれていた、というニュースが飛び込んできた。我々が食べたのが上海蟹だったかどうかは正直わからんが、まあええわ。もう食べちゃったし。
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