欧羅巴円舞曲 II ウィーンの香り (19) Innere Stadt : 2

2度の台風で流れが変わったか、すっかり涼しい昨今。就寝時の態勢が真っ先に変わりつつある。パジャマは真夏用から一段布地の厚いものへ、掛けるものはタオルケットから薄手の毛布へ。扇風機もいらなくなった。これは長袖がデフォになる日も近いな。
さて欧州旅7日め、引き続き旧市街ぶらり散歩の巻。

時計前の道を進むと、南東方向に続く路地を発見。そのまま行ってみよう。

活版印刷の父・グーテンベルクらしき銅像がひっそりと建つ小さな広場。ここらへんに印刷屋が多かった名残らしい。
この先に何があるかはよく調べてないけど、大通りに出ない限り旧市街エリア内であることは間違いない。せっかくなので、探検してみることにした。
右側の道 Bäckerstraße へ入ってすぐのところで、入口の主張が強い路地を発見。

ふむ、Figlmüller とな。どっかで聴いたな。なんだっけ。と、脇の看板を読んで思い出した。そこに並ぶシュニッツェルの文字。あーそれそれ。シュニッツェルで有名なお店だ。

これは確かに、路地の入口に看板がなければ辿り着くのに苦労しそう。ここが本店で、すぐそこに支店もあるようだ。評判もよいようで気になるけど、まだちょっとお昼には早いのと、初日にカフェで食べちゃったので、また今度。こうして宿題が増える。

隣のお店では、ショーウィンドウを大胆に使って Manner のディスプレイ。これも名物。特に看板商品のウエハースはスーパーでいくらでも売っている。賞味期限も長いのでおみやに最適。自分用おやつにも最適。

路地を抜けると、また別の細い道に出た。シュテファン寺院からブロック1本挟んだ Wollzeile という通り。

衣類、宝石、食品にギフト。いろんな業態の小さな店がたくさん並んでいる。

しばらく行ったところで本屋を発見。上写真でいう中央付近になるんだが、屋外の平置き棚に鉄道本が。どうやらウィーン市内を走るいろんな路線の歴史をまとめた本のようだ。ドイツ語はさっぱり読めんが、写真だけ観ても史料的価値はありそう。思わずお買い上げしてしまった。
そんな本 “Wege aus Eisen in Wien“、帰国後に Google 先生の手を借りつつ読んでみたところ、著者 Peter Wegenstein 氏自らの撮影による写真多数。なんと元 ÖBB の中の人だった。そりゃ業務上でしか入れんような場所から撮った写真もあるわ。納得。

予定外のおみや購入後、さらに路地を求めてぶらぶらと。

Bäckerstraße に戻ってみる。渡り廊下でつながった建物は、ウィーン大学のキャンパスの一部だった。リング沿いの本部棟だけでなく、市内各所に関連施設が点在するらしい。

アーチを抜けると、豪華な建物が2つ。右は教会、左は科学アカデミー。それぞれにこだわりを感じる装飾が施されている。

後者はいかにも威厳ある立派な造りなんだが、玄関両脇の彫刻は何を象徴するものなのだろうか。

※続きはこちら→(20) Innere Stadt : 3

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