欧羅巴幻想曲 II ヴェネツィア、水の都 (32) Stazione di Venezia Santa Lucia : 2

甲子園も決勝の組み合わせが決まったようですな。うかつに肩入れしすぎると負ける法則(があるとかないとか)を気にして夕方まであえてチェックしなかったけど、なるほどー。そりゃ関西人は大阪方につくよね。明後日はラジオでもつけて応援するか。
なわけでヴェネツィアともそろそろお別れが近づいておりまして。

1系統に乗って、駅まで戻ってきた。今更だが、駅前ふねのりばの名称 “Ferrovia” とはズバリ「鉄道」。豊橋の「駅前」電停といい勝負の直球ネームやな。

構内に入ると、いきなり真っ赤な機関車。Railjet さんこんにちはー。て、これは1日2本しかないウィーンから来るやつ。地味にレア列車。機関車が汎用色なのはさておき、ÖBB にはなんとなく親近感が湧くんだな。

車両見物もいいが、まず移動の準備だ。大荷物を引き取り、トイレも済まそう。しかし、このときは係員のおばちゃんが2€硬貨を認めてくれず、1€硬貨を作る必要性に迫られる。やむなくカフェの売店に駆け込み、1.3€の水2本を2度に分けて買うことで、おつりとして1€2枚の入手に成功。1€大事だよ。
さてと。出発まであと1時間弱、もうちょっとだけ鑑賞タイムといきますか。空がすっかり白くなってしまったのは惜しいけど、逆光を気にせず撮れるからこれはこれであり。

帰国後、近々高速列車群(Frecce)のカテゴリー再編があるとかなんとかって話を耳にした。Frecciabianca さんは一部が銀に格上げなどされるようで、今回が貴重な目撃機会となった可能性も。

赤をまとった列車の多いイタリアの面々に、違和感なく(?)溶け込む ÖBB。

と、白の隣に赤が入ってきた。白い機関車が結構綺麗に磨かれていたこともあり、赤の顔がよく映る。列車の側面に別列車が映り込む構図、むかし何度か撮ったなぁ。やっぱり高速列車で。

速く走る方がより速そうな顔をしていると、直感的に思えるこの違い。並べてみるとよくわかる。エクステリアデザイン大事やな。

乗る列車のホームはまだ決まらない。今のうちに冷たいモノでもいただくか。カメラをしまって店舗エリアにひっこみ、ミラノでより当家の好みに合った方のジェラート屋へ。折からの陽気に客の数も多く、取り違え未遂などもありつつ、無事に受け取っておいしくいただく。暑さと疲れにレモンとラズベリーがしみる。
考えることは皆同じで、駅前の日陰は全然空いていない。コンコースで立ち食い。

横目で発車案内をチェック。結局、食べている間には全然決まらなかった。

あと30分。構内ぶらぶらしてれば、そのうちわかるやろ。

ホームに戻ると、いつの間にやらスイスさんと italo さん。いろんな車両が来るってことは、それだけ様々なところからヴェネツィアに来る人がいるんだな。と、コンデジ片手に行き来していたら、まだちゃんと撮れてないモノを見つけてしまった。しまった一眼を急いで出す。

渡航するまでそんなのがいるとは知らなかった、ラッピング車。ミラノを出る瞬間に車窓から見かけたきりだったが、記された文字を観れば理由はすぐわかった。

Frecciarossa 10周年。運行開始してもうそんなになるのか。たまたま節目の年に当たったラッキーな遭遇をかみしめつつ、ようやく決まった発車ホームへと向かう。

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