欧羅巴円舞曲 I ブダペストの空 (8) Gyermekvasút : 2

連休、なんですけども。今日は体温超えの暑さだと聞いて、出かける足がつい鈍る。こういう時は大きな店へ買い物に行くとか、おうちでクーラー使うとか、とにかく涼しさ確保第一で過ごすのが安全っすね。全国的に暑そうやし、皆様もご安全に。
では引き続き子供鉄道の旅、後半どうぞ。

ゆっくりトロッコの旅は後半戦、ちょっとした驚きが待っていたのは、始発と終点以外でもっとも大きい道路に近接する Szépjuhászné 駅でのこと。

ここでも行き違い列車があり、子供駅員さんたちに大人補佐のみなさんも混じっての敬礼お見送りを受ける。そしてその後ろに続く客車を観てびっくり。なんと、着席できない人がいるほどの大入り満員御礼。ありゃすごい。つーか実は、我々が向かう終点側から乗車する方がメジャーなだけだったりして。

そこから次駅までの間は、山の形状に沿って大きく市街地側へ張り出すように走る。

ちょうどそのあたりだけは線路を囲む木々が途切れ、遥か向こうにブダの街並みを望むことができる。こんな遠くに来たのかー。なお、右端に見切れている山の上あたりが出発地点である。こんな(略)。

そして最後の中間駅を過ぎると、しばらくして右側の眼下に線路が見え始め、やがて箱根よろしく、ほぼ 180 度方向転換しつつ勾配を下るためのトンネルに突入。記憶する限り、トンネルはこれ1本のみだった。

こうしておよそ45分に及ぶ片道旅の末、終点 Hűvösvölgy に到着。

オープンデッキじゃない方の車両には、かわいらしいサボが掲げられていた。「森のトロッコ号」みたいな感じか。

と、ここまで牽引役を担当してくれた機関車、さっさと切り離されて動き出す。しばらく行ったら戻ってきて、反対側のホームを経由して駅を通過。

折り返し列車の先頭を務めるべく機回しを行っていたのであった。改めて観ると、ごつい中にも模型っぽさが漂うのは、やはり狭軌ゆえのことか。

これから賑わいそうな列車を後にして、駅の外へ。

通路に描かれた壁画も、見るからに手作り感満載。

なんせ日本には存在しないタイプの鉄道だけに、どういうものか事前には想像しにくいところもあったけど、観光資源としてもなかなか好評なようだし、今後も受け継がれていくことだろう。

て、やっぱりこっちの駅の方が栄えてるような気がするな。ふと、さっきの行き違い列車の大盛況を思い出す。

それがほぼ確信に変わったのは、ふと振り返ったところで Welcome している看板が目に入った時だった。ですよねー。こっちからだと都心からトラムで直接ここまで来れるし。ま、おかげで空いてたからよし。

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