オフピークさっぽろ24時 (3) 時計の内側

雪だ雪だと予報で脅されたわりに、降ったのはみぞれ止まり。なーんだ。だがしかし冷え込んだことには変わりなく。
さて札幌ですが、今回は珍しく非鉄観光を多めに盛り込んだ旅程となっております。

やってきたのは、以前の訪問時に時間外で入場できなかった施設。

ここを皮切りにオランダ坂はりまや橋にも足を運び、日本三大がっかり(諸説あるうちの定番)を制覇したわけだが、その中では明らかに一番がっかりしないと思われる時計台である。

がっかりの根拠と思われるビルを構図から極力取り除けば、かなりいい感じになるよ。

時計台には、テレビ塔との共通入場券というものが存在することを、事前に調べて知った。2割引とはお得。窓口でそちらを指定して買い、時計台側の半券をもぎられた状態で渡される。
1階は主に、建物としての年表や史料の展示。さらりと目を通して2階へ。

もともと農学校の施設だっただけあって、いかにも学校然とした造形の階段を上がる。

思ってたより広い。おもてから観るより随分奥行きを感じる。

ここは演武場だったらしい。が、今は演壇に長椅子という状態なのでどっちかっつーと講堂っぽく見える。

窓際には、交換で使われなくなった本物の部品や、製造元のアメリカ企業から送られてきた取説、その会社から長期にわたる使用に対するお礼の手紙など、時計本体にまつわる展示があれこれ。
とりわけ目を引いたのが、現物と同じ機構で動く(製造元も同じ)スケルトン時計。

文字盤の大きさは本物と一緒らしい。目の前で観ると予想以上にでかい。

この針も実際に使われていた退役モノ。

大きな振り子の揺れに応じて、歯車たちが連携して動く様子を間近で堪能できる。いまどきの時計と比べれば原始的だが、だからこその長持ちか。

と、地味に結構楽しい見学タイムであった。共通券使わなくても定価200円やし、外見だけ観てがっかりしてる人にこそ入場してほしい。

なお、見学を終えて外に出た直後に1時を迎えたのだが、それを知らせる鐘があっけなさすぎて笑った。まあ1時だから1回しか鳴らなくて当然なんすけど。ちょっと乾いたような軽めの音だった。

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