OtiS IV

幸い台風のピークは「寝ている間」だったようで、起きたらもうただの強風に。あとは一時的にそこそこ降ったくらいで、実質的にはほとんど生活への影響はなくてすんだ。ベランダに出しっぱなしだったあれやこれや、しまっといたのは正解。
さて欧州旅3日め、駅探訪の合間に乗り物体験をはさんでおります。

西駅を後にして、別の駅をめざす。そこで、旦那さんたっての希望により「電車でもバスでもない乗り物」をチョイス。

駅からビル1つ分ほど離れた南東の通り沿いに、のりばを発見。お、ちゃんとアイコンが違うぞ。
なお余談だが、のりば背後にある円柱状の広告塔、アレは広告費で運営する無料 Wi-Fi だという説を耳にして何度か試してみたんだが、まともに電波が取れず。本当のところどうだったのかは不明。

そんなことより、しばらく待つと乗るものが現れた。

こちらでございます。なに、ただのバスじゃないかって? いえいえ。屋根の上からなんか2本ほど出てますでしょ。これはトロリーバス。
路面電車の架線を利用してトロリーバスを出すのはよくあるパターンで、西欧や旧共産圏では今でも結構走っている。が、日本にはほとんど残っていないため、当家で利用するのはおそらく黒部ダムで乗った関電のアレ(まもなく廃止)以来。

さて、どんな乗り心地かな。

結構豪快だった。舗装がアバウトなのか、サスペンションが弱いのか。

停車するたびに、サイレンのように上下する不思議な音が高らかに鳴る。給電装置にまつわるものだとは思うんだが、どこから出てるのか、なんでそんな音になるのか、いずれもわからないまま。

我々が乗った73番は、西駅からほぼ最短距離を走り、10分かそこらで終点に着いた。すると。

そこはバス天国だった。信号待ちの間にも来るわ来るわ。しかも連接車多数。

乗ってきた車両や、トロリーじゃないのも含めて、古そうな車両の大半は Ikarus 社のもの。かつてハンガリーにあった(10数年前に倒産)会社らしい。そりゃお膝元ならたくさんあるわな。

しかし、だからといってトロリーの活用をあきらめたわけではなさそうで、ちゃっかり近代的な車両も。ポーランドの Solaris 社製 Trollino。

奥までずらり並んだ様子は実に壮観。すでにある架線を最大限に活かそうという強い意志のようなものを感じた光景だった。ちなみに、トロリーはペスト側のごく一部にしかいない。なぜブダ側に展開しなかったのかは謎である。

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