欧羅巴行進曲 (14) 第一楽章/Liliputbahn im Prater

本文中の写真をさらっと観てふと思う。今年、銀杏食べてないなぁ。茶封筒に入れてレンジでチン、というスーパー簡単レシピでいつも楽しんでいるのだが、もしかしてまだ市場に出回ってないか。見かけたら買う。
さてウィーンはというと、今回は鉄分あったりなかったりのゆるいお話。

わざわざここまで来たので、ついでに園内を散歩。

大通りでは、ちゃりやランニングの人が特に目立つ。ウィーンマラソンのコースに含まれると後で知って納得。

それ以外の細道も含めると、ベビーカーを押す人、犬を散歩する人などが多数行き交う。ここはウィーン民の憩いの場として親しまれているようだ。
にしても、なにげない風景が絵になるのはやっぱりずるい。木の品種の差か、あるいは人工物が極力目立たぬよう配置されているためか。

歩いていると、茶色いものがそこらじゅうにごろごろ落ちているのに気づく。

どう観ても栗です。といっても、付近で一緒に転がっているイガらしきものの本数が全然少ない。どうやらマロンではなく、食用に適さないマロニエのようだ。

園内では、運が良ければリスにも出会える。エゾリスに近い姿形。地上走行中は速すぎて追いきれず、樹上でお食事中のところをなんとか捕捉。

まだまだ緑の目立つ風景の中、たまに落葉が一気に進んでいる木も。

付近で目立った背の高い木は枝振りもよく、足元いちめんに葉を敷き詰めていた。

あちらは青々と。こちらは褐色のじゅうたん。ちょうど紅葉が進行する真っ最中に当たったのかもしれない。

ところで、電車撮影中から気になっていたものがある。森に響く汽笛と蒸気の音。

あ、来た。アレですよアレ。よし、折り返しを待とう。

Liliputbahn といって、園内を走るミニ鉄道。機関車が数台いることは知っていたが、この日走っていたのは予想以上に本気の SL だった。

日曜だからいつもより多く噴いております、なのかどうかはともかく、見事な煙を上げながら通過する。人間とのスケール感を無視すれば、普通サイズのものと遜色ない白煙。しかし乗客は煙たかろう。

撮影ついでにふらり寄った割には、ちょいちょい楽しめた公園であった。

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