欧羅巴行進曲 (15) 第一楽章/Schwedenplatz

世間の流行なんぞほとんど気にしちゃいない当家の場合、家庭内流行語の大賞を挙げろと今言われたら「はうぷとばーんほふ」なんじゃないか説が浮上。そのうちここでも頻出するかと。
では引き続きウィーンから電車多めのお話をば。

再び1系統に乗り込み、そのままリングへ。この系統は、ざっくり言うとリングの北西部をカバーする。南東部を走る2系統と合わせれば1周できることになる。当初計画では乗り継いでさっさと1周するつもりだったが、それよりおなかがすいた。つーかもう14時なんすよ。食事処はないか。
…おや? リングに入って早々、やたら飲食店の開いてる界隈があるぞ。しかも電停前。よし、降りよう。

てことで Schwedenplatz。地下鉄駅を兼ねた建物は、出入口以外ほぼ全面的に軽食スタンド店のオンパレード。こりゃありがたい。

おもてのヌードルは中華系のようだ。裏に回ると、ケバブやピザを扱う店。こちらでお買い上げしてその場でいただく。お飲み物とセットがお得というので、水のボトルもついでに。

野菜も豊富に載っていて、味も申し分なし。が、4分の1サイズといっても半径がでかかった。完食するには残念ながらちょっと多い。うぷ。我々には2人で1ピースあれば充分だったか。
という失敗はさておき、この界隈は日曜にもかかわらず、パン屋やサブウェイなど多くの店が営業していた。観光客にはありがたい。

では周回を再開しますか。電車を待つ間、付近を観察。

我々は使う必要がなかったが、こういったシンプルな券売機も一応あるようだ。

おっ、レトロバス。さっき博物館にいたやつとは微妙に違えど、雰囲気があることには変わらない。て、博物館行きかい! 時間が合うなら、コレで行くのも風情あっていいかもしれんね。

そうこうするうちに、1系統が再登場。

やったー、旧車だ。朝から何度か見かけていたものの、乗ろうとするとなぜか新車にしか当たっておらず、乗車はこれが初。喜び勇んで乗車口へ向かう。

ドアが開くと同時に、階段下にステップがにゅっと出てきた。
実は旧車にも世代差があり、系統番号と行き先表示の方式で違いがわかる。今やってきた LED 車と、この後いくらでも登場することになる幕車。当然 LED 車の方が改造を受けた世代であり、ステップはこちらにしかついていない。この1段があるとないとで全然違うのは後に体感する。
あと、これは旧車共通なのだが、階段とドアの折り合いの付け方が地味に大胆。なんと折り戸の折れた部分に穴があくようになっており、ドアが階段に食い込む形状。その発想はなかったわ。

ともかく車中から、しばしリングの景色を楽しみつつ軽くロケハン。

椅子が木製なのがいいね。どうせそんなに長時間乗るものではないから、硬くてもそんなに困らない。

1系統がリングを離れる前の、最後の電停で降りた。
なお、階段に食い込んでいたドアの隙間は、閉扉時は一応内側からふさがるようになっている。じゃないと隙間風寒いよね。

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