異邦人、香港に願う (16) 海味叮叮・2

午後になって風が強くなった。道に積もった落ち葉が巻き上げられて、渦になったり固まったり頭の上に降ってきたり。なんだかんだで11月も終わりかけてるし、めっきり気温も下がってセーターの出番が増えてきたし、いよいよ冬本番っすかね。
さて、やや落ち着いた香港3日め、もうちょっと電車を撮る。

歩道の片隅で次の電車を待つ我々。そこへやってきた「次の電車」。

120 号でたー!
見かけたら予定を変更してでも乗れと言われる、一点物のレア車。だが、今この場所からあの電停へダッシュしても間に合いそうにない。折り返して戻ってこないかなぁ。

このあとの運用に期待しつつ見つめた行先表示の幕は、無情にも屈地街車庫。しばらく待ってみたけれど、同様に西へ向かった車両が戻ってきた後も 120 号が姿を見せることはなく。また今日中に走ってくれればいいが、こればっかりは運次第。

とりあえず引き続き「電車と海味」の記録にいそしむ。

車体ラッピングの内容は現代的になっても、昔から親しまれる食材の脇を通る様子はそう変わっていないのだろう。

おや、店番ねこちゃん。港町にねこはよくある組み合わせながら、これまであまり遭遇機会がなかったな。今回は赤柱以外でも、軒先を歩く姿など何度か見かけた。

構図のバリエーションを求めて、視点を変えてみる。

車道の北岸から。目の前を自動車が通過するタイミングでなければ大丈夫だけど、ちょっと遠いかな。

さっき歩道で撮っていたあたりに位置する、東辺街電停(東行き)。車両を主役に据えて考えると、実はここが車かぶりも歩行者かぶりもなく鉄板構図という可能性、あるな。後ろから電車が来ない限りは。

なお、後ろから来るとこうなる。これはこれで。むしろ搬入中だったことにより活気を感じる。

そんなこんなで小一時間。乾物屋の街らしい景色をしっかり堪能したところで、そろそろ移動。

前述の通り 120 号は来そうにないので、次の目的地へ向かおう。

それほど長距離の乗車にはならない見込みでも、空いていればついつい座る展望席。1日しかないチャンスは徹底的に有効活用したいじゃないですか。

5年前に「110 周年」を祝っていた香港電車さん。つまり、今年は 115 周年。のはずが夏頃からお祝いどころじゃないムードになってしまったものの、ここ数年でいろいろと近代化や PR をがんばっている姿勢、鉄ヲタとしては引き続き応援したい。

中環に入って早々、租庇利街で下車。過去に何度か降りそびれたこともあり、ここで降りたい時の見極めはだいぶましになった。では、電車以外の宿題も片付けにいきますか。

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