異邦人、香港へ行く (11) 叮叮紀行/富明街

1日遅れで肉の日ってことで、すきやき。今年になって買ったすきやき鍋が本領発揮、いつもの肉屋さんのちょっといい肉をおいしくいただきました。が、肉の枚数を多く見積もりすぎた。年々胃のキャパが減っていることを実感せざるを得ない。次買うときはもうちょっと減らそう。
えーと、では引き続き香港トラム、乗りまくりの途中で撮りタイムを挟んだ話。

西行き本線に入って早々、対面乗り換え可能な杜老誌道で再び東行きに乗り換える。その時やってきた車両がこれだった。

これはまた随分とわかりやすい。
そうとは知らずに旅行を決めたので本当に偶然だが、今年はトラムが開業して110年。ということで、110 号車に 110 周年記念のラッピングを施したらしい。

となると、側面も撮りたくなるのが鉄ヲタというもの。正面の記録もそこそこに横断歩道を渡り、発車を待つ。
それにしても車がめちゃくちゃ多い。それもそのはず、メインストリートはトラム同様にデモの封鎖を食らい、東行き車道はまだ復旧していないため、本来そごう前を通るものが全部こっちに来ている。車かぶらないといいなー。

ふぅ。なんとかなった。
これに限ったことではないが、ここのラッピング車は窓枠まで丁寧に貼られていて、デザイン的にも見応えがある。あと写真のチョイスがいいね。この絵を真似しようと思ったら畢打街で粘れと。

なわけで、ここは跑馬地支線に入って最初の電停、富明街。看板がいい感じだからあとで来ようと前回書いた場所だ。それっぽい絵を撮るなら道を渡った方がいいか、と思案していたら、またもネタ車が来たのでとどまることに。

看板にまったくひけをとらない派手柄。
どうやら観光振興的なもののようだ。他媒体でも同じ柄を観て、そこに書いてあるキャッチコピーで今調べたら、JR でよくやってるデスティネーションキャンペーンと同じノリのサイトが。いやいや香港って今更そんなんやらんでも人来るんちゃいますかね。どうですかね。

それはともかく、龍が縦横無尽に舞う意匠、これも素敵なデザイン。側面ももっと観たかったが、車かぶりとの戦いに負けた。

で。今度こそ看板重視の構図を狙おうか。しかし、そこに問題が。

大渋滞。しかも2階建てバス中心の。
前述の通り、車はデモのためこの道を使って迂回。バスとて例外ではない。そのため、普段はこんなとこ通らないものがルート変更で大挙して押し寄せることになり、ひどい時は視界内にバスしかいない状態。そりゃ電車も遅れるわ。
さらに、電停の端に立つと目の前は横断歩道。そもそも銅鑼湾自体が一大商業地区であり、平日だろうがなんだろうが常に人が多い場所のようだ。信号を渡りきれず、中央で立ち止まる人も多数。

辛抱強く待ち、なんとかクリアランスを確保できそうな瞬間が訪れた。

架線上こそ遠慮しているものの、車両限界手前にまで両脇から迫る看板。これが観たくて来たようなもんだ。

そしてまた信号が変わり、トラムは人と車に取り囲まれた。

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