欧羅巴交響曲 I プラハの夏 (11) Historická linka č. 41

明日から3連休ですなぁ。かといって特に大きな予定もなく。それどころか、なんと帰国してからまともな撮影をひとつもやってないことにさっき気づく。まあそれだけ海外での体験が大きかったってことなんだろうな。
そんな欧州旅、初日前半もうひとつのハイライトがこちら。

博物館を観終わっても待機していたのは、12時ちょうどに体験したいものがあったから。その20分ちょい前に、それは姿を現した。

おぉ〜。古いけど綺麗にお手入れされてんなぁ。基本の紅白カラーに装飾が効いてるし。

こちらの 351 号(と付随車 1530 号)、要するに「レトロ電車」枠で運行されている編成のひとつ。こちらも土日祝限定、そして当駅始発となっておりまして、つまり博物館まで来たのは乗車目的も兼ねていたわけで。

車両が早めに動いていたのは、一旦車庫から出して、この後の運転に備えてちょっと奥にひっこめる作業だった。ふと観ると周囲にも乗車目的の人がぼちぼち集まっている。ろくに誰も整列してなかったのはまあご愛嬌か。

て、ことで。定刻頃に乗車開始、車内で車掌さんからきっぷを買う。

特別な電車のため、市内のりほ券は使えない。まあそれでも 35 Kč(最近のレートで 200 円弱)だから正直大変お安くなっております。しかしおもしろいパンチ方法やな。えーと、1便で12時で18日、ってとこすか?

当然ながら先頭車両が大人気。我々もなんとか最後尾付近に着席し、後方運転台を観察。ハンドルの下にある箱は滑り止めの砂入れのようだ。

ではそろそろ出発進行ー。

こんな車内です。なんかちょっと京都のアレに似てるな。時代か。
発車してからも車掌さんはしばし忙しく行き来していたが、落ち着くとこちらに手を差し出して「お写真撮りますよ?」(←もちろん英語)。せっかくなので、ちっちゃいカメラでお願いした。

おっ、さっき博物館にあった矢印式方向板ではありませんか。
ちなみに我々が乗ったのは観ての通り「41系統」だったが、日本で熟読したガイドブックでは91系統となっていた。どうもヨーロッパの路面電車は頻繁に系統変更をするのがデフォのようで。

電車は城の裏から麓の街へ抜ける。そちらのオサレなカフェがチェコのスタバ1号店でございます。

橋を渡り、新旧いろんな街の表情を眺めつつ車窓は流れゆく。プラハの春でも有名なヴァーツラフ広場(Václavské náměstí)を経由して北へと向かい、再び橋を渡って少し行けば終点。

さらりと書いたけど、30分ほど乗車していた。沿線のロケハンも兼ねていた我々には、ちょうどよかったかも。猛暑の中にあって窓を開けた車内は涼しく、ちょっとした休憩時間にもなったし。

そんなこんなで無事終点。運転手さん車掌さん、お世話になりました。

折り返し運転に向けて回送していく後ろ姿を見送って、では市内に戻るとしよう。

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