異邦人、香港を駆ける (21) 叮叮大樹

また随分でっかい障害でしたなぁ、某携帯屋さん。うちは2人揃って au だからセーフ…と思いきや、実家が2人揃って食らってたことに後で気づく。いまやパソコンよりスマホの方が利用者多いわけで、なくしてわかるありがたさ、ってやつですな。
さて香港最終日、時間を有効に使ってどんどん撮影中。

荘士敦道が菲林明道と交わってちょっと角度を変える五叉路。過去の通過時にはあんまり気にしていなかったが、この角にとても大きな木が1本立っている。

樹齢は不明ながら、枝の広がり具合からしてそれなりに年月を経ていることだろう。改めて観るとかなりの存在感。こんだけ目立つのに今までスルーしていたのが不思議。

ここは東行き電停にアクセスする横断歩道の目の前。西行き電車も高確率で、交差点に入る信号を待つ。

そして歩行者もここで待つ。信号が赤になるたびに結構な数の人がたまり、青になれば去っていく。

人と車と電車の往来に、傘を掲げるようにそっと見守る木。この角のシンボルであり、格好の雨宿りスペースでもあるのだろう。

木にあまり目が行かなかったのは、ここを通る車窓からはもっと目立つものが見えるからかもしれない。

中匯大樓(Chung Wui Mansion)というビル。右側のとってもパステルでカラフルな建物である。大胆な塗り分けも特徴的で、この真っ白な空の下にあってなお失われない派手さがすごい。

触発されてか、近隣の建物にもやや伝播している様子が。

などと眺めていると、忘れた頃に通りかかる極度乾燥(しなさい)。

昼食がやや早かったからか、それともワンタン麺の消化がとってもいいのか。なんとなく小腹がすいた。そこで、さっきから交差点に見え隠れしているあの有名店へ。

泰昌餅家。当家では14年訪問時に中環店のお世話になっているが、湾仔にも支店あったのね。注文はもちろん看板商品エッグタルトを2つ。大きな木の下で電車を観ながら、いただきまーす。

…あれ? 前よりおいしくなってません?
4年前に食べた感想は、確かにうまいんだけど甘みが強く、典型的な日本人の舌にとっては東海堂くらいの甘さひかえめがちょうどいいと感じた記憶がある。が、今回はそこまで甘さ全開ではなく、すごく食べやすい。ぷるぷる具合もジャスト。有名店、知らん間に進化してた。さすがです。

そうこうするうちに13時を回った。帰りの便は16時半。そろそろ中環方面へ戻っておいた方がよかろう。

まだまだひっきりなしに来る電車の群れを眺めつつ、西行きの電停から電車に乗り込んだ。

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