異邦人、香港へ行く (3) 美味探検
21 Oct 2014
引き続き香港の件、記憶が新しいうちに食事のまとめもしておく。旅行代理店で手配したとはいっても、添乗員なしの100%フリータイムで好き勝手に動けたため、比較的おハイソなお店から庶民御用達の店まで幅広く楽しめた。
10店舗分の料理写真を全部載せると多すぎるんで、複数品頼んだ店でも代表1点に絞っております。あと一部値段があやふやなのはレシートなかった分なんであしからず。
注文にあたって(言語的な意味で)
メニューの写真か文字を指させば基本的に大丈夫。広東語しか表記のない店(主に餐廳)もだいたいそれでいける。あと、地元民じゃないとわかると、注文数の復唱やお会計を英語で言ってくれる率高し。
タルトやコーヒー系に関しては、日本でも横文字で注文することが普通だと思うので、ほぼ普段通りで問題なし。発音の善し悪しなんぞ誰も気にしてないのはよくわかった。
点心
名都酒楼(10/16朝)
聘珍楼の系列店ならハズレはなかろうという理由で、ガイドブックからチョイス。ただ所在地が金鐘の駅前でして、デモのテントを眺めながら優雅に朝食というアレなシチュエーションに。すぐ横の席では、デモ参加者と思われる学生さんが大量の新聞をチェックしまくっていた。
なお、8時オープンということだったが、入口で案内する人はもうちょっと居てもいいと思う。
朝食時間帯(早茶)の点心はオーダーシートで簡単に注文できる。ベストは海老餃子かな。期待に違わぬプリプリ感。他に皮蛋の粥など全3品とジャスミンティーで $120 くらい。
鴻星海鮮酒家(10/17昼)
中環の有名観光スポット・芸穂会の近所。他にも多数(日本にも)支店あり。ここもガイドブックから選んだのだが、理由はひとつ。
かわいい点心がやたら多いんすよ。動物を模した物がいくつかあり、この虎さん(ふかひれ入り餃子)とひよこ(甘い揚げ物)は目でも楽しめた。他に焼売など全4品、ジャスミンティーも含めて $150 くらいだったかな。
有名店のようで終始賑わっていた。10分待ち程度で入れたのは平日だったからだと思う。ここもランチタイムはオーダーシート方式で注文が楽。
粥
糖朝(10/16夜、10/18朝)
これまた日本支店も多い有名店。お宿の徒歩圏内ということで漢口道店を利用。入店前の案内からメニューの説明まで、ここが一番快適かつ安心して使えた。2回行ってるのはそれが理由。日本語表記もあったし、なにより JCB まで利用可だったから、よほど日本人が来るに違いない。
なお、料理本体価格以外に、必ず出されるジャスミンティーが1人あたり $8、それ含めた総額の10%がサービス料として必要。まあこれはそれなりのお店ならどこでもそうなるよね。
1回目はそれぞれ麺と粥を頼んだ上で、もう1品はえびのピリ辛揚げ的なもの。1匹当たりの価格しか書いてなくて、メニューを指して頼んだらお店の人が「注文は最低4匹からなので $128 になるよ」と英語で一生懸命説明してくれた。それどっかに書いた方がいいと思う。3品で $264(サービス料込)。
2回目はそれぞれ違う粥。いずれも「当店特製」的なもので、皮蛋や鶏肉(上写真)と、レバーやホルモン。朝食らしい味としては前者に軍配だが、後者のレバーの癖のなさと食感には目を見張った。2品で $139(サービス料込)。
麺
翠河餐廳(10/16昼)
北角の表通りに飲食店が少なくて、ちょっと坂を上ったら発見。「餐廳」とは日本でいうファミレス、もしくはそれ以下の規模の飲食店らしい。この文字はあちこちで見かけた。
わたしは観ての通り、かた焼きそば。旦那さんのは、くわいといかが入った挽肉の蒸し物だった模様。いずれもランチメニューで、1点につき $40。
翠華餐廳(10/17朝)
非常に名前が紛らわしいが、こちらは事前に知っていた。「河」の方もやっぱりチェーンのようだ。
で、行ったのは宿からすぐの加拿分道店なんだけど、うっかり写真を撮り忘れたので、代理で山頂店(ヴィクトリアピーク)を載せておく。加拿分道店は翠河の北角店に近いビジュアル。
朝メニューはほぼ麺しかなかったので、高菜と豚肉の麺。もれなくパンとコーヒーもついてくるが、正直麺とは合わないので先に麺だけ食べた方がいい。1人前につき $31。
餅
泰昌餅家(10/17)
餐廳と並び、そこらじゅうで見かけた「餅家」。パン屋もしくはケーキ屋のことで、この餅家はエッグタルトで大変有名らしい。中環散策の折に立ち寄ってみた。
アルミ容器に入っているのは、そうしないと形が保てないからだということを、食べ始めた瞬間に理解。ほろりと崩れる生地に、プリンかと思うほど柔らかく濃厚な中身。結構甘いよ。1個 $6。
東海堂(10/17)
これまた大手チェーンのようで、我々はスターフェリーのりばの支店を利用。
しかし気になるのは、店の奥に並ぶ北海道牛乳等の日本産食材。メニュー表記は日本語対応。そしてなぜか、広東語なはずの商品名にまで「の」など日本語文字が含まれている。後日調べた結果、なんと「日本風の洋菓子」という謎カテゴリが存在するらしい。恐れ入りました。
そのせいもあってか、我々の口にはここのエッグタルトの方が合っていた。生地・中身ともに泰昌より少し固めで、甘さもちょい控えめ。1個 $7。
その他
Bugis Corner(10/17夜)
お宿の下層階はショッピングモール。せっかくなので、地下の飲食店街を使ってみた。なぜか中華ではなくシンガポール料理を選んだのはその場の気分です。
わたしは鶏の唐揚げに、目玉焼きや小魚の佃煮っぽいもの等のプレート。ソースはかなり辛いがよく合う。旦那さんはチキンライス(蒸し鶏と味付きごはん)に骨つき肉のスープのセット。いずれもなかなか美味かった。合計で $182(サービス料10%込)。
許留山(10/18)
マンゴー系のスイーツが有名だというので、空港店でお昼がわりに寄ってみた。
手前がココナッツジュースで、マンゴーと黒いもち米(下に沈んでる。甘い)入り。奥がマンゴージュースで、マンゴーと白玉だんご入り。意外とボリュームあってお腹がふくれた。それぞれ $53。
Pacific Coffee(10/16、10/18)
香港版スタバと思われるコーヒーチェーン。1回目はヴィクトリアピークで景色を観ながら。
Chillino といって、スタバで言うフラペチーノ。これをおいしくいただけるくらい、10月の香港は暑かった。Caramel swirl と Espresso mocha、それぞれトールで $35 前後だったと思う。ちなみにショートという概念はございません。
2回目は空港で、搭乗ゲート前に店があったので。鮭のキッシュとカフェラテ、2点で $60 を2人分。しかし復路の機内食提供がえらい早かった(この2時間半後)ため、食べ過ぎを悔やむことになるのは秘密。
余談だが、お宿で毎日2本ずつ部屋に置かれていた水 “Bonaqua” には大変世話になった。
ボトルのぺこぺこ感といい、パッケージの雰囲気といい、どうやら海外版いろはすのようだ。
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