異邦人、香港を駆ける (22) 中環週末

毎年恒例の神戸のアレ、今年も行ってきた。いつも点灯直後は超混むんで、あえて先に夕飯、現地入りを遅くしてみる実験を敢行。結果、例年30分以上かかる大丸〜入口ルートがたったの15分(実測12分)。写真も撮りやすいしいいことずくめだった。
さて香港最終日、そろそろ移動だけど最後まで粘って撮るわけで。

電車でごとごと、銀行が集まるエリアまで戻ってきた。そういや、アレの近くで撮ったことはなかったな。ちょっと行ってみる。

HSBC の正面玄関にどんと構えるライオン像。実際には2頭が向かい合って鎮座しており、こちらが Stitt、もう一方が Stephen と、かつての銀行のえらい人にちなんだ名前もちゃんとある(銘板に書いてある)。
てことで Stephen と2人で記念写真を撮り、Stitt には電車を見守っていただく。柄が同業他社だけど気にしない。

さらに、その隣の銀行から対岸に架かる渡り廊下へ。

欧風の古い建物も、一般的なオフィスビルも、いかにも当地らしい金ピカビルも、みんなで共存。それこそが香港らしさの源泉か。

高さはないけど独特の威厳を放つ前立法會大樓。その脇で電車もバスも列をなす。

短時間でも双方向にたくさんの車両が通過。やっぱり間隔が詰まっているのか、ちょうど運行本数の多い時間帯だったのか。いずれにせよ、実際これだけガンガン来てくれるからこそ、ふらっと気軽に乗り降りできるのも確か。

気づけばそろそろ15時も近い。少しずつ香港駅方面へ移動しつつ、名残惜しく振り返る。

銀行地帯のすぐ隣はブランド地帯。誰でも知ってる著名なロゴや、なかなか手の出ないきらびやかな品が並ぶショーウィンドウの合間を、人も車も抜けていく。

Landmark の吹き抜けも相変わらずキラキラしている。て、そうか。もう次のイベントはクリスマスか。ハロウィン終わったら即切り替わるのはどこも一緒やね。

最後に、中環と言ったらこの景色。畢打街電停付近を見下ろす渡り廊下で、しばし足を止める。

のりばに行列ができるくらいには混み合う電車。車の列も途切れない。そんな交差点を見守る、イギリスが中央に来る世界地図。西洋の人から観れば、日本も香港もそんなに変わらなく思えても致し方ないっすね。

それにしても今回もやはり多彩な広告に出会った。銀行、健康、不動産、催事、そしてたまに自社広告。スマホアプリ関係(ゲーム含む)はあまり見かけなかったが、電車以外に出稿してるだけかもしれない。

ティファニーとヴィトンがしのぎを削る。そして内地資本の天猫。一国二制度が維持されるあと30年で、ヨーロッパと中国本土が混ざり合った状態はどう変わっていくだろうか。

そんな難しいことを考える間もなく、またまた遭遇した極度乾燥(しなさい)を見送って、我々は香港駅へと向かった。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。