異邦人、香港を駆ける (13) 郊外開発

そういや決まりましたな万博。五輪よりは観たいかな程度のうっすい関心度ではあるが、それより電車の延伸は実際どこが実現するのかとか、今のうちに桜島行きやらコスモスクエア行きやら撮っておくべきなのかとか。まあ両方撮ったことはあるけども。
さて香港2日め、午後も電車を乗ったり降りたり。

上環を過ぎ、「海味」の多いエリアにさしかかったところで下車。

ここらでもまた竹の足場に出会う。どちらかというと片付けている最中に見えたから、最近まで修繕が続いていたのだろう。その影響があるのかないのか、店の前に停めて搬出入を行っているトラックの数がちょっと多い。

結果として、路地に入ったところのお店から電車が見えるはずの視界が、トラックによって遮られている箇所も多数。
もともとは前回そこまでたくさん撮れなかった「電車と海味」をひとつの宿題として訪れた地区だったけど、これは仕方ないな。こうして来るたびに宿題が増える海外旅行あるある。

さっきバーガーセットで飲んだお茶が大ボリュームだったせいか、トイレ行きたいな。幸い近くに地下鉄の出入口を発見、駅で借りることにする。だがしかしこれが曲者。
14年訪問のすぐ後、上環から堅尼地城に至る港島線延伸区間が新たに開業。それに伴って(やや工事が遅れつつも)できた駅がこの界隈の最寄り駅・西営盤なのだが、出入口から改札までが遠い。めっちゃ遠い。我々が入った A1 のみならず、他の出入口も負けず劣らずながーい地下道のオンパレード。体感5分くらいは歩いたぞ。ただ当然駅も新しいのでトイレは快適でした。

改札入ったついでに地下鉄で移動。て、なんやあれは。車内に貼られた、どことなく「君の名は。」っぽい雰囲気に見えなくもないイラスト。こっちでも流行ったのか。つーか目的はなんだ。

あー、マナーキャンペーンか。さっきの絵は「今一歩中程へお詰めください」、そしてドアには「降りる人を先にお通しください」。絵柄がアレっぽく見えるのは多分その男子のせい。
しかしとうとう港鐵も二次元に足を踏み入れたか。てっきり香港大学を経由するから若者寄りに振ったのかと思ったが、のちに他駅でもガンガン見かけたので、単に今のムーブメントがこっちなのだろう。多分。

というわけで堅尼地城到着。

あら立派な出入口ですこと。トラムとバスが主力だった現地民にとって、地下鉄開通は輸送力激増。高層マンション建設にも拍車がかかることだろう。初めて来た時にもすでに高級そうな物件が鎮座していたが、コレを見込んでいたのか。

さすがにトラム乗客数に影響しないわけがなく、乗車実績はちょっと減った模様。カバーしてるエリアが微妙にずれてるし、この区間内(屈地街)に本社と車庫があるから廃線はないにしても、今後営業努力を迫られるのは必至。

ま、我々みたいな観光客は乗るんですけどね。ここや筲箕湾まで行く物好きがどんくらいいるかはさておき。

地下鉄ワープで楽したので、ここからはのんびり乗っていこう。

やはりこちらの電停も看板が綺麗になっている。置き換え終わってない箇所も見かけた気がするけど、終端は目立つから率先して片付けたのか。…おや?

電停から数メートルのところで絶賛工事中。しかも明らかにレールのすぐ脇を掘っている。

もちろん運行に支障がないように配慮はされているものの、営業運転を止めずにここまで掘るとはなかなか豪快な。

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