欧羅巴行進曲 (5) 第一楽章/Am Heumarkt

やっと3日目までの現像が終了。だいたい平均で1日あたり15回程度の記事を要する仕様となっております。つまり、1日で国内撮影の2〜3回分に相当する濃さだったってことに。ひえー。
なわけで欧州旅ようやく2日目スタート。ここからは正真正銘ウィーン市内のお話だよ。

5時半起床。寝たんだか寝てないんだか状態だが、まあ序盤は仕方あるまい。まずは地上階(Erdgeschoss=日本でいう1階)のレストランにて朝食ビュッフェ。

全般的に美味い。特にオーストリア名物・カイザーゼンメルをはじめとするパンはレベルが高く、毎朝選ぶのが楽しみのひとつとなった。

あと特筆すべきは、チーズ各種がブロックで置いてあって自由に切り放題。写真は21日のものだが、ともかく微妙に日替わり。チーズ大好き人間にはまさに天国である。

食休みに部屋へ戻り、身支度がてらにテレビをちょっと観てみた。欧米から中東から NHK まで世界各局が配信されている中、やはり注目はオーストリアやドイツの局。

ロードローラーで枕を押しつぶす豪快な通販番組や、いかにもドイツらしいクルマ番組(新車・イベント・ラリー等たっぷり1時間)の熱さが光る。

クルマ番組が終わる頃、ようやく自分の支度も済んで、9時に出発。
いうまでもなく、今回の旅の目的もやっぱり電車。ウィーンには世界有数の路面電車網があるというので、はるばる来たのである。なわけで、トラムの走る通りに出て早々、スイッチが入る。

おぉ、アレが旧型車というものか。早速のおでましに心躍るも、まず的確な立ち位置を見極めねば。

日本とイギリス系(香港のような元植民地含む)以外の大半の国は、基本的に右側通行である。ということは電車も右側通行。どの電停がどっち方面行きで、どっちの線路からどう電車が来るのか、なかなか慣れない。

それにしても、どっちを向いてもこの調子である。背景が。

建物のまとっている重みが明らかに別物。あー、ずるい。これだからヨーロッパは。

なわけで、ここはお宿からわりと近くの広場。

Hochstrahlbrunnen という有名な噴水がある。
この噴水前に佇んで、電車をどう撮るか研究していたら、通りすがりのおっちゃんがスマホを差し出して英語で話しかけてきた。あー、はいはい。フォトですね。快諾する旦那さん。しかし、自分が使ってない機種は扱いづらいねぇ。

でだ。実は、本日最初の目的地はこの界隈ではない。移動しよう。

最寄りの電停 Am Heumarkt から71系統に乗車。

ここで最重要なのが、前夜に買っておいたウィーンカードの有効化である。
カードやきっぷには、いかにも打刻できそうなスペースが右端にある。そして、地下鉄駅やトラム車内には必ず打刻機が設置してある。機械の口にカード右端をつっこむと、日時を示す刻印がつく。これで初めてきっぷとして有効になる。逆に言うと、これを忘れると無賃乗車扱いされるので要注意ということ。

乗ってすぐ車内で打刻を済ませ、しばし新車に揺られる。新車といっても、今後さらなる新車によって旧車もろとも置き換え決定らしいが、そんな近い将来が信じられない程度には軽快な乗り心地。

数分乗ったところで、St.Marx にて下車。直交する18系統に乗り換える。

旧市街とその周辺(広義では宿のある区画も含む)から少し離れたこともあり、やや現代的な景色。

すべての電停ではないものの、要所ではこのように系統番号・行き先・到着までの時間(分)を表示していてわかりやすい。

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