オンリーワンのある街 (5) ふくらむ希望・5

昼間がおそろしく暑いからだろうか、夜の過ごしやすさが半端ない。逆に言うと、ついに窓開けないと寝れないレベルになったとも言う。これから夏本番なのでいろいろ気をつけねば。
さて、福井初日だけでどんだけ撮ってるんやという話もありつつまだ初日分。

北府から次の電車に乗り込む。今度のお立ち寄り先は西鯖江。

結構立派な駅舎だった。ローカル駅でよくある、公共性の高い施設を兼ねているタイプらしい。

少し歩いて、病院かなにかの裏でしばし待機。古くなった枕木を柵に転用する手法は、全国いろんなところで見かけるように思う。

日陰で涼んでいると、やがて電車がやってくる。

車幅の割に背が高いからなのか、連接車だからなのか、思ったよりもカーブでの傾きは大きい。
ここでの狙いは、武生ゆきの後を追って駅方向へ振り返ったところ。

駅と踏切の間に、縦長の超短いトンネルのような物体。スノーシェルターである。ポイント保護のためにこれがあるということ自体が、福井もそこそこ雪が降るんだなということを知らせている。
この時間帯は毎回ここで上下離合するダイヤになっているようで、2本が駅でそろい踏み。

そして駅前方面の電車が、アーチをくぐってとことこ駆けていく。

と、地上設備を額縁にして遊んでいたわけだが、機材をしまおうとした我々の目にあるものが飛び込んできた。

たてつづけに踏切を渡る女子高生。しかも「ちらほら」という人数ではない。むしろ大群。
…かぶっちゃいましたか。
さっき南下するときに西鯖江で降りた御一行様の用事が、ちょうどこのタイミングで終わった模様。おかげさまで、ごついカメラを抱えた我々は、待合室でも電車内でもまたまた肩身の狭い思いをする羽目になった。

と、若者に囲まれたこととは関係なく、わりとさっさと下車タイミングはやってきた。三十八社という駅で降り、線路から少し離れた場所へ。

早くも傾き始めた西日と、青々とした苗に見守られ、ふくらむが行く。
ここは有名撮影地なのだろうか、左手の方にはさっき橋の上で見かけた人含め同業さんが数人。皆様もやっぱりふくらむが本命のようで。

一方、うちらはまたしてもスノーシェルターで遊んだりしていた。

駅名の由来などに納得しつつ、ひと休み。いや、この路線って時間帯によっては「急行」があるもんで、通過駅だとなかなか次が来ないのよ。

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