欧羅巴幻想曲 I ミラノ、商業の都 (17) Arco della Pace

約2週間ぶりに「普段通りの暮らし方」に戻った当家。あ、いや、サミットでひこーきがどうのじゃなくて旦那さんの勤務時間。ただ昨日買い物から帰宅後もしばらく、なにか飛ぶ音がしてはつい空を観てしまった。そんな普段から珍しいもの来ません。
さて引き続きミラノ2日め、後半戦もでんしゃタイム。

暑さをしのぐ意味も含め、部屋でしばし休息。再始動は16時台。といってもまだまだ明るい。

Centrale の北西側に、いくつかの系統が集まる電停がある。一部はここで折り返し運転。周囲は若干アレな雰囲気がなくはないものの、昼間ならまだ大丈夫そうだ。近くの売店で水を仕入れ、のりばへ向かう。

ピーターくん担当路線、10系統。行先表示がアナログなのは、別に幕の故障とかではなく、幕に入ってない電停までの区間運転によるもの。いずれにせよ、目的地まではコレ1本で行くことができる。他にも 1500 形を使う系統はあったっぽいけど(例えば、初日観た Centrale 正面は5系統しか経由しない)、もっとレア車かと思いきや意外と乗車機会が作れるのはうれしい。

乗車した電停より3つほど手前が、この系統の始発。当初空いていたのはそれも理由のひとつかな。

Garibaldi 駅前から記念墓地前を経由、しばらく西進した後 Corso Sempione という通りに入る。並木道が続き、奥には凱旋門のようなもの。パリのシャンゼリゼによく似ている。経緯を調べると、案の定あちらにインスパイアされて作ったとかなんとか。正式には「平和の門」というが、実際むかしの戦で凱旋の際にここを通ったこともあるようだし、凱旋門扱いでええやろ。
そんな通りと凱旋門が、次の撮影スポット。だがしかーし。

観てくださいこの明暗差。これでも大補正したんだけど、モノには限界ってもんがある。
北西から南東に向かうこの道。北西向きの建造物に西から陽が当たるってことは、西に背を向けた側の並木が影になるのは、考えてみれば至極当然。門の陽当たりは考慮してたけど、線路上まで想定しきれてなかったわ。
加えて、門の半分も絶賛修理中。夏のヨーロッパってほんといつもこうやな。

まあええわ。せっかく来たからには、手ぶらで去るのももったいない。できることをやろう。

並木と建物の隙間から射す光を使って、電車と門の両立を図るなど。

どこにも陽が当たらなければどうということはない。あと、このルートは1系統と10系統しか来ないので、必ずピーターくんが来るという意味では撮影効率が大変よろしゅうございます。

門と一緒に無理に撮ろうとするより、足元の S 字カーブの撮影地として割り切った方が話が早い可能性。

それにしても、道沿いに飲食店の多いこと。すでにハッピーアワーの時間帯だったからか、歩道の大半をテラス席として一杯やってる人が結構いる。ディナータイムのピークがやや遅く感じるのは、先にこういう店でちびちび楽しむ習慣も関係してそうだ。

さてと。そろそろ次の目的地へ移動しよう。

再び10系統に乗り込む。夕刻で空席があるくらいだから、やはりそんなに混むルートではないのかも。

最後尾にくっついていたら、1系統が追いかけてきた。車内から別車両を撮るスタイルを、当家では「合法的『線路なう』」と呼んでいる。

関テレっぽいのが視界に入ると思ったら窓の調節機構。車内装備も所変われば品変わる。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。