台湾に行きたいわん (13) 彰化/扇形車庫・2

今度は「アレのアレ」っていうんすか。阪神が日本一ってことで、阪急阪神グループの恩恵にあずかってきた(スーパーで買い物しただけ)。しかもふつうに野菜とかの食料品がセール対象に。生活直結するタイプの球団はこれが助かるよね。
さて台湾3日め、車庫見学の巻後編。

扇形庫は12の車庫を備えている。

煙突には特徴的な手書き数字。書いた人のセンスを感じる。3だけ白抜きになってんのかと思いきや、くるんとさせすぎてそう見えているだけだった。かわいい。

この日、庫内に収まっていたのは6両の機関車たち。

うち2両は手前に板が立ててあり、現在進行形で整備作業の最中だった。

R20 型(ディーゼル、貨物用)もアメリカ製。R40 はネイビー塗装、これ1本しかいないそうで。この形式が経年で次々と引退、それに伴って彰化では R150 型を増やしたということのようだ。

DHL100 型(ディーゼル、入替用)は今回観た車両の中で唯一の今世紀製造車。部品製造はトランシス。そして CK124 は日車製、実質 C12(日本時代は C12 と付番)。貴重な動態保存車として、ときどき走っているらしい。世代は大幅に違えども、日本ゆかりの車両はちょこちょこいる。

そんな機関車たちに見守られて、中央に鎮座する転車台。津山と同じ下路式のようだ。

この日は動かす予定がなかったのか、それとも一般人が帰ってから(16時終了)使うのか。

いずれにせよ、過去に日本で観たものとよく似た構造をしている。

外周で停まっているものも日によって位置を変え、顔ぶれもきっと変わるのだろう。

当施設が地味に親切なポイントはいろいろある。トイレにベンチ、ちょっとしたカフェもあるのだが、肝心の鑑賞目的にもナイスな設備が。

要するに「お立ち台」やね。特に最上階の角は大人気で、スマホ握りしめた女子が長時間占拠、あまりに動かないのでこちらが一時退却した時間帯もあったほど。ベストポジションが空いたところを見計らって再度上がってみた。

当家最小値の広角レンズ(14mm)をもってしても、1〜12まで扇形庫をまるごと収めるには至らず。それだけ間近ということでもある。

そのかわり転車台は余裕。このために持ってきた甲斐があった、と旦那さん。

と、1時間ほどでほぼ全体をじっくり観て回ることができた。

思ったより早く見終わってしまった感もありつつ、だからこそレンズをつけかえて場内2周する時間もあったわけで。しかし、パノラマ機能使うと扇形庫のいいとこがまったく出ないな。

現在はこのように普段使いもされている扇形庫。しかし、彰化駅の高架化で影響が出るかもしれない。扇形庫本体は国の文化財的な指定を受けているものの、周囲の関連施設が対象外となり、場合によっては整備施設としての機能を失う可能性があるという。有志による保存運動の機運もあるようで、ここはぜひがんばって実を結んでほしいところ。

こうして工場見学の部は無事終了。あとは駅に戻って、高鐡に乗るまでの間合いを調整しよう。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。