高架下の証人たち・東急編 (3) 路上の親近

今更ながら振り返ると、自分にとって「写真を撮る」というのは「文章を書く」のとあんまり変わらん位置付けな気がしてきた。そのとき目に見えたこと・思ったことを表現する媒体が、文字か画像か、の違い。そういう意味では、昔よく絵を描いていたのは写真に近いスタンスだったのかも。
さて、電バスの見学はもう少々つづく。

その後向かったのは、実車展示が一番多い建物。

入るなり、こんなものに出迎えられる。この高さでじっくり観ることは普通ないものだけに、なんかちょっとうれしい。ボタン押すの忘れたけど、多分押すと「次とまります」とか表示するはず。降りなくても押し放題。

というわけで、「バス」が施設名称についているのは伊達じゃない。バスも展示されている。

いわゆる路線バスの基本形だと思うが、これまた随分古そうな車両ですこと。

車内ではこれもボタン押し放題、そして幕も回し放題。へー、1965 年製。当時はワンマンが珍しかったであろうことを「無車掌バス」の文字に感じる。

その隣にも別の車両。東急コーチという、一般とはちょっと違う運行形態をとっている路線があり、その第1号車らしい。

コーチって聴いたことないなーと思ったら、電車沿線のごく一部にしか路線がない。いちおう元東急民ではあるものの、自分のいた地域には走っていなかった。

バス停も専用仕様。ボタンを押すとバスが来るという、だいぶ斬新なシステムもかつては運用されていたとか。ある意味、コミュニティバスのハイテクな先駆けだったのかもしれない。

なお、現在はシミュレータの筐体として使われている模様。電車よりは運転できそうな気がしないでもない。

同じ館内に電車の実物も少々。

デハ 204。乗ったことはないが、東急のクラシックスタイルとしてはなんとなく馴染みのある顔。

しかし用途が主に休憩所であったため、車内は眺めるにとどめておく。

その他、シミュレータの筐体として再現されたクハ 8090 や、

運転操作に合わせて、隣に置いたモーターやブレーキが動くデハ 3456 など。多くの車両は、なにかしら操作して学んだり遊んだりできるように展示方法が工夫されていた。

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