高架下の証人たち・営団編 (3) 重層の都市
10 Sep 2015
台風からの大雨大変やなぁ、と思っていたら、関東ではとんでもないことに。さいたまの実家は何事もないようなのでとりあえず安堵しつつ、水に浸かってしまった地域の皆様を心配しつつ。
さて地下鉄博物館ですが、この手の施設にはだいたいあるアレのお話。
丸ノ内線や銀座線から一番遠いところに、鉄道系の展示施設にはほぼ必須と言ってもよいジオラマがある。ただここは地下鉄専門なので、よそのものとは随分違う情景が広がっている。
というか、運転が始まった直後はいきなり暗いシーンだったんですわ。夜というより早朝のイメージだったかもしれない。始発から終電までをざっくり観てみましょう的なコンセプトだったと思うので。
車両が一部かなーり古いのはわざとですかね。さっき観た実車とたいして年代変わんなそうなものが、ガンガン走っている路線もあり。
一方、いまどき世代の車両も勿論いる。たまに複数路線のデッドヒートみたいになる。
ジオラマなのに地上の構造物は飾り程度、みどころは地下、という極めて珍しいシチュエーションになっているのが最大のポイント。まあ地下鉄の施設だからそりゃそうだ。
実際に東京の地下はびっしりトンネルが張り巡らされており、この模型の構造も実物からかけ離れているわけではない気がする。ただごちゃっとしているだけでは判りづらいことこの上ないので、各線とも路盤サイドにラインカラーを貼ってあるのは親切でいいね。
実物では絶対に観れないといえば、駅の重なりっぷりもそのひとつ。あー大手町ね、あそこは初心者にはつらいよねー。大昔、仕事で大手町駅周辺地図を描いたときも本当描きづらかった。
とかなんとかで15分程度、ある意味で複雑極まりない模型ワールドを堪能。
ついでに、付近にあるシミュレーターの類をそっと外から見物。実車の切り身かどうかまでは定かでないが、実物大というのは人の心を動かす力があるようで。
コレも切り身。ドア開閉体験とかできたっぽい。
しかし、これまた古そうなロゴマーク。S の1文字をシンプルに表現した、後の営団マークにつながる系譜だろうか。
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