飛ぶ前の長い助走 (3) 新しい日常へ

今日買った例の雑誌はまだきちんと読めてないので、その話は今度ね。リハビリの巻、ひとまずこれで完了ということで。

終わりの日から2週間後。沿線とまでは行かないけれど、ちょっと撮りに行ってみよう。日曜なので夕飯の買い物を手伝った後、そのまま車で駅へ向かい、改正前と同じように昼特を仕入れたら、西へ。
結構晴れている。前日の新大阪より若干時間が遅い分、少しばかりの期待を持って。

姫路駅のホームは、それはそれは静かなものだった。少し前まで、来る度にごったがえしたりマナーの悪い人に眉をひそめたりしていたのは、いったい何だったのかと思うほどに。なにより、一眼を持っている人が他に誰もいない。わたしだけ。
人を呼ぶ要素が減ってしまったことを実感せずにはいられないが、逆に考えれば、これほど快適な撮影環境もない。

到着が意外とぎりぎりで、練習相手は皆無。とはいえ、相手は各駅停車。よほど下手を打たない限り、慌てることはない。
まずは 748A が、播州の山並みを従えて登場。

短くとも変わらないその輝きに、惚れ惚れしつつ手動でびしばし連写。

あぁ、夕方の上りって良いわぁ。天候さえ揃えば、このしっとりしたぬめり感にすぐ会える。たまりません。

まったり堪能していると、すかさず 757A がやってくる。V に V を投影などという贅沢はできないかなーと思ったけど、通過線2本挟んだ距離と角度と光線状態ではさすがに無理。

なわけで、仲良く並んだ V5 と V2。なにかを思い出させる絵。そりゃそうだ。場所どころか時刻まで、あの日と同じ。幻の3並びが実現したのは突発代走の賜物だったが、まさかその代走したスジを定期で担当することになるとはなぁ。
V たちの逢瀬を邪魔する通過列車のない隙に、ちょっと遊んでみたり。

わーい、こんな近くてもしっぽまで入るー。魚で撮ったら魚っぽくなった。

この眺めを楽しめるのは5分少々。長くもあり短くもあるひとときを、心穏やかに味わうことができた。と同時に、やっぱりわたしの撮影魂を震わせる最強の被写体は500系をおいて他にないことも、改めて実感。

また色々頑張れそうだよ。これからもよろしくね。馴染みになった駅を笑顔で後にする、撮り始めて3度めの3月。

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