近江路はいつも波瀾万丈 (1) survival climb
2 Feb 2010
関東に雪の知らせ。数日後には、あの一帯もまた白に染まるかも。
例の靴を買ったのは、あの日のためだったと言っても過言ではない。勿論今後もどんどん使うけど、初めて履いていきなり真価を発揮しまくってくれたのは確か。そんな24日のまとめ前編。写真は極めて少ないが、史上最強クラスにハードな前半行程だった。
わたしの思い付きは、皆様とのやりとりや口コミから生まれる。今回もそう。ふとしたきっかけから、未踏の場所をめざそうと決めたのは、その週の頭のこと。
息をのむ美しい朝日が辺りを包む中、家を飛び出した。うちからバス停までの急坂をものともしない完璧なクッション性に早速感動。ぺらい底のブーツとはやっぱり違うね。
現場到着。道なき道を探すのは、撮りを重ねるうちに慣れた。
ふと観ると、定員1名のベストポジションと思われる地点に先客さんが1組。下には安定した足場がないことが判り、上へ通してくださった。
…しかし、それは並大抵のことではなかった。
去年2月から3月にかけて、不破の関でえらい目に遭った時を彷彿とさせる急斜面。いや、状況は更に悪い。湿って滑る赤土。木を掴まなければ一歩踏み出すことすらままならない。実際、一度派手に滑って落ちかけて、必死で踏みとどまった。下に居られる方に迷惑をおかけする訳にはいかん。
膝から下もダウンジャケットも土まみれにしながら、落ちずに済む箇所と姿勢をやっとのことで発見。この局面でどうにかなったのは、間違いなくこの靴あってのこと。
と、そこへ現れた、沿線名物のあの車。先客さんのうちカメラをお持ちでないほうの方(指南役かな?)が、500系が行ったらすぐ撤収する旨を伝える。あちらの方曰く、つい最近ここで身を乗り出して通報された人がいたらしい。運転台からも丸見えなんで、できれば隠れててほしい、と。そういや巣箱も超こっち観とるし。
まぁ隠れるったって身動きできないわけですが。
問題なさそうと判断してもらえたのか、あの車は去った。さあ、6A が来る。
いやー、我ながらひどい。W らしさのためにはきちんと撮るべきパンタが思いっきり隠れちゃったし。望遠も足りてないし。直接ファインダーを覗いて撮れる状況になく、腰の高さでライブビューという体勢を考えると、まあ無理にも程があるなと。
多分もう来れないし。色々な意味で忘れられない1枚になりそう。
せっかくの思い出なので、パンタは入ったが1号車が切れた、10分前の B 編成も一緒に出しておく。
約束通り、全員速攻で撤退。そしてわたしは近くの公園で、泥を雪でこすり落とした。最寄り駅に辿り着いて「無事生還!」と思わずつぶやいた、午前の戦いの終わり。
Comments
おはようございます。
なるほど、あそこは先客がいらっしゃると厳しい体勢になりますね。私はいつも誰もいない状況での撮影or友人N氏が一緒程度だったので・・・。もう少し積雪があれば足場も組み直す事が出来るのですが、随分と溶けてしまい歩きにくかったでしょうね。
とは言え、そんな悪条件下でもしっかり撮れているのはお見事です^^
おはようございます。
よく見かける光景です、某ブログで。
たしか1Dにヨンニッパで撮っている筈ですが、さすがにこのエリアでは長い玉が余計に欲しくなるんじゃないでしょうか?
沿線名物の白いぱ*ぇろのZNKさんですね(爆)まえに来た時は私の行くあとを追いかけられているかのごとく遭遇しましたが人次第では撤収させられることもしばしばあるようですね。
しかしここにまで行ってくるとは行動力が凄いです。
皆様こんにちはです。仕事が順調なので息抜きに来ましたw
>Wisteriaさん
週末の崖の上系は、足元の悪くない日に早起きして1番乗りを狙うのがベストなのでしょうね。先客さんの1段下に雪の塊がありましたが、踏み固めようとしたら見事にひびが入りましたw
これが「しっかり撮れた」範囲に入るか自信がないんですが、自分用として大幅トリミングしちゃえば曲線具合は素敵、などと言い聞かせています^_^;
>たけぞうさん
どうも「行った撮影地の数を増やしたい症候群」のようです…
長いの欲しいですけど、ここは現場に持ち込むのが大変かも^_^;
ZNKさんには少し前の○山で撤収食らったという方がいらしたので覚悟しましたが、今回の担当さんは優しくて助かりました。最終的に困るのはおたくらだからねぇ、と心配までしていただいてw
こんばんは。
ここは、Yトンネルの近くですね。先月、えあらいんさんと一緒にこの場所に行きましたが、あの車の方が来てしまいまして1枚も撮らずに退散しちゃいました。
こんばんはです。
有名地もそうでない所も、何かと気を配る事が増えてきそうですね。せっかくの名車両の立つ後を濁さないように気をつけて行動しようと思ってます。
公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。